思ってたよりコンパクトでコミカルな空中散歩でした。
男達は賭け事に夢中。ビールを追いかけ回したり、浮気をしたり、恋をしたりとワイワイやっています。
内戦下で制作されたとのことで、そこかしこで銃声、爆撃音が鳴っています。夜間は戒厳令により外出が禁じられ軍用車が走り回っています。
川には死体が流れるような過酷な状況下でも生き生きとした市井の人々の姿が描かれていました。
主人公ダレルは博打好きの遊び人。
痩身でスラッと背の高い、カーリーヘアの優男。宿の女将さんいわく、いつも違う女性を連れ込んでいるようです。
ロープウェイの操縦士として働いています。破産した博打仲間の美しい娘ミラに恋をし、彼女を救う為奔走することになりました。
しかし、その恋は人々の反感の火種となってしまいます。
そんな彼らの恋に悩む姿が色彩豊かに描かれました。
ロープウェイからの景色も相まって、超然とした世界観があり、印象的なシーンがたくさん詰まった作品でした。
争いを嘆くシーンはグッときました。
ミラの気持ちを掴みきれなかったので、機会があればもう一度観たいと思います。