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夜明けのすべての1234のレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
5.0
最高かよ。

観てくださいとしか。

「惑星は自身の軸の周りを回転しながら、また中心に位置する天体の周りを旋回するが、それと同様、個々の人間も自分固有の人生の道程を歩むとともに、人類の発展の歩みに与している」
〜フロイト〜



ネタバレ👇

(忘れないうちにメモ📝)

「太陽が西に沈んで、夜が来ました…
でもほんとは、違います。

太陽は動きません。
ほんとは地球が動いてるんです。
太陽が沈んだ、なんて、
なんだか自己中な言い方ですよね。

…みなさんは、どの星が好きですか?
(北極星!)
そうか。ええ。方角を教えてくれる、
親切な星です。…」

「この会社に入って良かったこと…ですか。
最初はイヤだなっと思ってました。
でも…いまほんとに思うことは、
“人は見かけによらない“ということですね」


”夜についてのメモ“

夜明け前がいちばん暗い
これはイギリスのことわざだが、
人間は古来から夜明けに希望を感じる生き物のようだ

たしかに、朝が存在しなければ、
あらゆる生命は誕生しなかっただろう。

しかし、夜が存在しなければ、
地球の外の世界に気づくことも
できなかっただろう。

夜がやってくるから、私たちは、
闇の向こうのとてつもない広がりを
想像することができる

私はしばしば、このままずっと
夜が続いてほしい、
永遠に夜空を眺めていたいと思う。

暗闇と静寂が私をこの世界に
繋ぎとめている。

どこか別の街で暮らす誰かは、
眠れぬ夜を過ごし、
朝が来るのを待ちわびているかもしれない

しかし、そんな人間たちの感情とは
無関係に、この世界は動いている。

地球が時速1700kmで自転している限り、
夜も朝も、等しくめぐって来る。

そして、地球が時速11万kmで公転している限り、同じ夜や同じ朝は存在しえない。

いま、ここにしかない闇と光
すべては移り変わっていく。

一つの科学的な真実
喜びに満ちた日も、
悲しみに沈んだ日も

地球が動きつづける限り、必ず終わる。
そして、新しい夜明けがやってくる。
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