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マグダレーナ・ヴィラガ
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『マグダレーナ・ヴィラガ』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

3.7
 私は最初に『ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー』というニナ・メンケスによるフェミニズム講義を一通り目にしたところで、その実践編となるニナ・メンケス監督の作品2本を観た。今作はニナ・メンケス監督が映画大学時代に撮った習作だが、彼女の中にシャンタル・アケルマンの『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』という大きな規範があったことは想像に難くない。私自身はシャンタル・アケルマンの名前だけは2000年代初頭から活字レベルでは目にしていたが、実際に映画を目撃したのは同じヒューマントラストシネマ渋谷さんの2年前の世界線であるシャンタル・アケルマン映画祭で、文字通り震えるような衝撃を受けたのだが、同じような衝撃をニナ・メンケス監督は80年代の思春期に受けていたのだと推察する。時間にして40年が経過した現在の世界線では、もはや宮下パークの喧騒を掻い潜り、若者たちがシャンタル・アケルマンの映画祭に一昨年も去年も熱狂したのだが、天国にいるシャンタル・アケルマンにはこの喧騒は届かない。

 今作は『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』を観て、フェミニストとしての在り方を決めてしまったニナ・メンケス監督による態度表明的な彼女の一丁目一番地である。様々な監督によってハリウッド映画ひいてはアメリカ映画が形作られたが、そこに自身のアイデンティティを投影出来るような作品がなかなか見つけられず、彼女は非常に苦しんだに違いない。然しながら『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』という映画の破壊力と、その後のシャンタル・アケルマンの苦しみの記録に彼女は天啓を得て、シャンタル・アケルマンの後継としての視座を持った。然しながらシャンタル・アケルマン自体はフェミニストとしての矜持を持ちながら、同時にバイセクシュアルであり双極性障害をも患っていた。つまり彼女の視座の中には複数の微妙な主題系が入り込み、微妙に混線していた。然しながら彼女を唯一の規範とし、習作を撮った時点のニナ・メンケスの映像による試みは、レーガニズムに湧くアッパーなアメリカ映画の中では真に異色で、正当に評価されたとは言い難い。ニナ・メンケスの妹であるティンカ・メンケスが男たちに抱かれる際に声を発せず、ただただ虚空を見つめる様子には女性たちの孤独と深い焦燥感が浮かび上がる。正に主体と客体、受動と能動という関係性で示される性的な違和を形にしたマスターピースは、アメリカにおける『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』以降の闘争を映し出す。
RIO

RIOの感想・評価

4.0
炎が上がる闇から なんか変な声が聞こえる
赤い文字がこれからの悲劇を予告

アイダは娼婦

十字架の沢山付いたピンク色の壁に続く部屋で私がここにいないことが嬉しいと言うアイダ

暗い暗い沈黙 水色に滲む沈黙が寒い
マリオネットのようなアイダは囚らわれている 黙っていたけど踠いてる 涙1つ溢さずに
長い屈辱はアイダにとって十分な理由として 罰を受けても果たそうとする決意に呼応するパッサカリアのパイプオルガンはもう少し欲しかった

見たくないものを延延と見せられて次々と続く攻めに段々と心と体は物になる
見ているこちらの心理状態を計ったようにまだ来るぞという予感
でもそこには見て私はここにいるとアイダが言ってた

監督は内面を見せて体験を与えてくる
アケルマンは内面を想像させる
ここにはいない と悲しげな顔に分かっているけど どうしてと声を掛けたくなる

逮捕されたアイダ そこから空気が変わりました
待ち続けていたアイダが座っていた椅子に一筋の光が差す
かつては愛し過ぎて死にかかった肉体は
愛したくて途方に暮れる海のような怒りが畝っている

それでも行かなきゃと希望を与える彼(誰か)でもアイダの心まではたどり着けない
孤児として育ったアイダの姉妹のクレア
クレアの心の先にアイダがいてその先に第3の妹がいるその線は私にも繋がってきた
マグダレーナを母として
マリアの血を頼りに紅海を渡る物語

愚かな民は私のことを知らない
血液と神経の2つの結び目 と彼女に言わせるもの

強制されたくないと言う無表情の奥ではヒヤシンスは薔薇にヒナギクは満開の薔薇
満開の薔薇はスミレにと花から花へと姿を変えて ついに鳥となって羽ばたく

エンディングは猫ちゃんの方が良いって言っているかのようだったニナ・メンケス強烈な直球を投げまくる
ちょうど今日目にした南方熊楠の *世界にまるで不用のものなし* という言葉は全く関係ない気がしない

血の表現など女性的な感性のパンチのあるメンタルを男性はどう捉えたんだろうといつもより女性が多かった映画館をあとにした🌛
[私を見て、私はここにいる] 80点

ニナ・メンケス長編二作目。『The Great Sadness of Zohara』から『Queen of Diamonds』『The Bloody Child』へと続く緩い四部作の第二篇。ガートルード・スタイン『小説アイダ』にインスパイアされて製作された一作。冒頭で主人公マグダレーナは既に収監されている。彼女は看守に対して"自分が今いる場所が好き"としつつも"私はここにはいない"と言う。そして、映画は彼女がここに至るまでの記憶を探り出す。彼女はシャバでは娼婦だったが、娼館から一歩も出ず、毎日のように仏頂面で客の相手をしていた。執拗な映像の反復と幼稚な言葉遊びのような言葉の反復、この時点で既に囚われているかのような閉所恐怖症的空間によって、時間感覚は曖昧になり、マグダレーナ基アイダの身体を通して男たちの加虐性とアイダの内向性が浮かび上がっていく。彼女は客を殺した罪で逮捕されるが、時制が曖昧なので逮捕されているのか、そもそも殺したのかすら曖昧で、寧ろそれよりも彼女の内面での葛藤に重きが置かれている。娼婦仲間、他に殺人を犯したかもしれない女性などを"我々は同じ親から生まれてないだけの姉妹だ"と連帯したり、"彼の言う通りにはならない"と自己暗示を掛けてみたり、それらの葛藤は冒頭で提示される"紅海を渡る物語"、つまり虐げられているエジプトから約束の地カナンへの旅と結び付けられ、セックス中に天井を仰ぎ見て聖堂のキリストを垣間見るような"目覚め"のショットなどキリスト教的イメージによって紡がれていく。そう考えると、後の"血塗れの豆サイズの赤子"的なものを掌に乗せたアイダと関連付けて、彼女がマグダラのマリアであると見ることもできるのかもしれない。とはいえ、牢獄と娼館という二つの監獄を逃れる手段として希望的にキリスト教を扱っているわけではなく、"魔女になるには、私は魔女だ、と三回言えばいいと女性たちが言ったのは冗談ではなかった"として、こちらの男性優位的な側面を糾弾している。寄る辺なき孤独とそれに反抗する連帯と魔術的に謳う一作。

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