メガコータス

ソウルメイトのメガコータスのネタバレレビュー・内容・結末

ソウルメイト(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

意味のよく分からないまま息苦しいブラジャーをつけているハウンと、息苦しいのはイヤと言うミソ。
親の理想を叶えるために教師を目指すハウンと、絵を学びたいという思いから島を出るミソ。
スクーターに乗って駆けて行くミソと、ジヌと自転車に乗って進むハウン。

印象的だったのはレストランのシーンで、最初は2人の生き方や考え方の摩擦が起こったのだと思った。
でも後から考えると、あれはハウンのミソに対する妬みや憧れがそうさせたのだと思った。"これがわたしの生き方なの"。ハウンは本当はミソのように生きたいことを自覚しているのだと思う。
スクーターで駆け抜けるミソに、自転車のハウンはいつまでも追いつけないままでいる。

"本物"のわたし、"本物"の生き方、"本物"の愛。
"本物"とはなんなのだろうか。27歳で死ぬということ。Janis Joplin。
物語の後半で、今までの全てを投げ捨てて"本物"の生き方を歩み始めたハウンの快進撃は観ていて気持ちが良かった。

以下雑感。
・子役の演技が好きじゃ無かった。
・BGMが少しわざとらしくてくどく感じた。
・ジヌが我が子と対面するシーン、もっとジヌの内情を丁寧に描写してもよかったのでは?と思った。
・時系列がよく分からない箇所があって少し混乱した。
・雑貨屋?で店内の商品を壊して逃げるシーン、韓国の少女映画(はちどり、わたしたちなど)では少女たちの共犯はもはや鉄板なのだなと思った
・La vie d'Adeleで描かれていたテーマを思い出した。