このレビューはネタバレを含みます
ノック〜終末の訪問者〜
究極な理不尽、残虐で悲劇的、そして理解不能のなか、考えうる究極の犠牲を支払うことができるのかという映画
この先、生きていけるか不安な程の犠牲を支払っても尚、何故か少し前向きになれる不思議な映画。
エリックの未来のビジョン、助かった人々の言葉が聞けているとはいえ
生きていく上なのか仕方ないと感じてしまった犠牲に対しては、こんなことが許されるはずもないのに心の清算結果は何故か少し晴れやかで、少し前向きで。
ラストは車・音楽・出発。
普段誰もが息を吸うように、当たり前に行っている「犠牲を払って何かを手に入れる」
何気ないその心の僅かな動きを究極まで広げ見せてくれる。観客の心の内にノックしてくるようなこの映画、僕は好きです。