過去視聴になりますが、記憶が薄れつつも、強烈に残っているのは、殺人事件でもなく、究極の純愛でもなく、母と娘の親子関係の成長と修復と赦しと無償の愛でした。沢山の見所、名台詞、笑えるシーン、震撼とするシーン、泣けるシーンあれど、全ては「オンマ」に持っていかれた気がします。イジョンウンの恐るべき演技力には完敗。そしてドンベク、彼女は序盤で占い師が『ヨンシクは龍の女と出会う』と宣言した通り、隠していた能力を発揮して龍になりました…
カンハヌル、元々インテリ役のイメージでしたが、今回は一目惚れした美しい女性に、難しいことは考えず、もう一途に一直線❗️問題があって挫けそうになっても、冷たく突き放されても諦めない、揺らがない、母親も自慢の息子でありながらも、持て余す程の頑固さを持つ、田舎のもう若くもないが、まだバリバリ現役の警察官、ヨンシクを好演。普通はそれってストーカーなんじゃ…と思うところですが、彼の底抜けにお人好しで、正直で憎めない陽キャに当てられて、運の悪さから自己評価の低いヒロイン、ドンベクが絆されていく…恋愛パートも秀逸でした。
ドンベクの子供のピルグ役のキムガンフンは、『マウス』のイメージが強かったけど、沢山の作品に出演している、若くしてベテランの俳優。顔立ちが南方系の濃い雰囲気ですが、彼の演技にも泣かされました。うちのオンマは誰よりも美人、とオンマの前で言って憚らないオンマ愛に脱帽です。ピルグの生物学的父親として登場するキムジソク、彼も女に振り回される可哀想な野球選手役で、安定の2番手君。サスペンスパートも誰が？何故？この平和な田舎の町で連続殺人なんて有り得る？いつもの町のオンマ軍団の目が何事も見逃さないよう、プライバシーはどこへ？の環境なのに…と、あらゆる要素の詰まった、一度で何度も美味しい韓ドラの代表作の一つ、となりました。
