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ドクタースランプのsoopenのレビュー・感想・評価

ドクタースランプ(2024年製作のドラマ)
4.0
ラブコメとかロマコメというよりは、ヒーリングロマンスかなぁ…

高校時代に成績を全国レベルで競っていた高学歴のハヌル(パクシネ)とジョンウ(パクヒョンシク)。それぞれ勉学に傾けた青春時代を過ごし、大学病院の麻酔科医と開業医の美容整形外科医になった。パワハラで心を病むハヌルと事件に巻き込まれ、大金持ちから一点借金地獄に陥り、人が信じられなくなるジョンウ。2人は偶然再会し、同じ屋根の下に住み、あの頃果たせなかった普通の人達の生活を取り戻そうとする…

心が疲れた人達が、偏見の目を気にせず、家族の理解と協力を得て、少しずつ癒されていく。心療内科で処方される薬だけでは治らない、前向きになれ、と言われても何もやりたくない、誰とも会いたくない、そういう状態が、自分には訪れない、と思っていることこそ危険。誰にでも状況次第で起こり得ること。最後に心療内科医にハヌルは尋ねる。治るということは、幸せを感じられるようになることかと。医師は答える。不幸なことが起きても、それに耐えられるような強い気持ちを持てることだと。不幸の隣には、耐えられるように支えてくれる人が必ずいると…
きっとどん底ににいる人にはそれが見えない、声も届かない…
ただ、根気よく周囲の人間が心を込めて接していけば、やがては気付いて、自分で協力者の手を掴んでくれると信じたい。そんな風に思える、いい会話でした。

ストーリーは飽きさせないためか、ミステリー要素もあり、ジョンウの悲しい過去編には涙ありで、そんな要素も全てはハヌルを取り巻くハヌルの母、叔父、弟がジョンウも取り込んで、救いの手を差し伸べてくれたように感じました。忘れてはならないお互いの親友。サブカップルが定番化している最近の韓ドラの中でも、大人で子持ちの落ち着いた2人に好感度大。(コメディ要素も担当していたので、もう少しテヨン(ユンバク)の娘にも登場してもらい、ドジパパ振りを見せてもらいたかった。
パクシネとパクヒョンシクのケミは最高で、いつまでも年取らない容姿にも脱帽です!
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