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私の夫と結婚してのsoopenのレビュー・感想・評価

私の夫と結婚して(2024年製作のドラマ)
3.8
韓国大出の才媛で、心優しいカンジウォンが職場恋愛で、結婚相手に選んだのは、とんでもないスレギ男、ミンファン。愛の為に金が必要なら簡単に差し出すジウォンを食いものにしながら、自分は浮気相手とベッドイン、息子第一主義のモンスター両親を妻に押し付けて、妻の殺害計画を浮気相手と練る男…

その男に殴られて殺される妻ジウォンが次に目覚めたのは、10年前(結婚前)の健康な自分。このままこの男と結婚するわけにはいかない!だが蛇のようにしつこい男が簡単に結婚向きの女(自分)を離してくれるはずもない…
優秀な頭脳でタイムスリップの法則を導き出し、夫から逃れる為にあらゆる手を尽くすジウォン。会社では上司のパワハラと戦い、前世では見つけられなかった味方を増やして、やり直し人生を豊かに生きていく…

最初の掴みはショッキングさで、次から次へと見ずにはいられない面白さがありました。ミンファンと不倫相手スミンへの復讐にしても、ジウォンらしさがあった所までは良かったのですが…
復讐ものの名作『グローリー』と比較してみると、ヒロインの覚悟が足りず行き当たりばったり感あり。『グローリー』はファンタジーではないし、最初から念入りに計画された復讐だったので、そもそも成り行きから復讐を計画するに至ったジウォンと比べるのもおかしいとは思うものの、儚げで優しかったジウォンが、生き残る為に、恋人も巻き込んでなりふり構わず、という姿にかなりの違和感を感じました。でも復讐とロマンスを両立させる目の離せないドラマにしなければならなかったから、こうなってしまったのか…
後味は良くて、全体的には面白く楽しめた作品だと思います。

本作で新たな魅力を見せてくれたパクミニョンとナイヌには今後も期待。作品としてもTVNが数年振りにベトナムへの褒賞旅行を認めてくれたというので大成功だったのでしょう。コメディアンのイメージ強いイイギョンの真逆に振り切った悪党振り(コケるシーンにはコメディ感が拭えなくて笑える)と、『マソンの喜び』で優しくて健気なイメージのソンハユンがまさかの悪女を好演!韓国の役者のマルチ振りには今更ながら驚かされました。途中から登場のBoAだけは、なぜこんな役を引き受けたのか…ジウォンの幼馴染のシェフを演じたイギグァンは、今まで見た彼の中では一番好きなタイプの役でした。
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