しおえもんGoGo

アート・オブ・クライム 美術犯罪捜査班 シーズン1のしおえもんGoGoのレビュー・感想・評価

3.6
美術に全く関心も知識も無い刑事と、天然で好奇心旺盛な美術史家の異色バディもの。

特に美術史家のシャサーニュが、表情やキャラクターがとてもチャーミングで良かった。事件に興味を持ってどんどん突撃していき、警察捜査の手順もすっ飛ばす彼女に振り回されるヴェルレが面白い。重度の高所恐怖症を克服する存在として勝手にぬいぐるみ扱いされて鬱陶しがっているのもなんだか可愛い。
結構終盤に至るまでヴェルレがシャサーニュを鬱陶しがり続けてるので、ようやくバディになれた頃にはもうシーズン終わり。
次からはもっとしっくりいくのだろうか。

美術史の観点から見た絵のモチーフや解釈も面白いし、あのルーブルでの捜査シーンはまさかロケだったんだろうか。「メデューズ号の筏」や後ろに映り込んでる「民衆を導く自由の女神」もまさか本物?
一般人が普通に入って見学してるのだから可能なのだろうと思うが、教科書に載るような美術品がただの背景として映り込めるとは、美術大国フランスの底力を見た気がした。

そしてバルタザールに続いてこれでも幽霊と会話する主人公が出てくるのが、たまたまなのか、フランスでは良くある演出なのか何なんだろう。
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