お腹すいた

無人島のディーバのお腹すいたのレビュー・感想・評価

無人島のディーバ(2023年製作のドラマ)
5.0
大好きなパクウンビンちゃん、キムジュホンさんのそれぞれのインスタでこのドラマが撮影されてる事を知り、配信を楽しみにしてました!

何かのきっかけで無人島に流れ着いたんだろうなとは思っていたけど、その背景に歌手になりたい夢だけじゃなくこのドラマのテーマの一つ、児童虐待もまた遠因とは思わず、その描写がまたスタジオドラゴンの韓国ドラマだからとにかく上手くて、見ていて部屋が涙で水没するかというくらい泣いた。
2人の高校生が夏でも長袖な理由が悲しい。
モクハが、ギホも自分と同じだったと気がついたのが、フェリーの中でギホから託された手帳に残ってた写真で、あのシーンがたまらなく切なく胸が痛くなった。
ギホもまた、父からの家庭内虐待をなんとかしようと明確に証拠を残していたのね、そういう、大人になっても変わらないギホの用意周到さと良くも悪くも刹那主義、現実主義にならざるを得なかったモクハ、2人の性格の違いもまた良いんだ。ギホの用意周到さは、モクハを見つけるため、諦めずにあちこちの無人島で清掃活動を続けてた事、待ち合わせ場所で毎年待ってた事、モクハと再会してからもいつかそうなる事を考えてモクハのためにアパートを用意していた事などなど、ギホの行動力、献身さ、モクハへの一途な愛が本当にすごい。ギホからモクハへの愛情の深さは2人が再会してからも丁寧に描かれてて、それぞれ意味を知るたびに思い返すたびに背筋に感動で鳥肌が立つ。

にしても、ギホたちの父親はあそこまで醜悪に、元妻や自分の子らが自分の保護下にない場所で幸せになるのが許せず、憎しみ続けられるところが本当にドン引きだった。あんな父親はいらない!

だから、ウハクとボゴルの父、カン・サンドゥの本当に天使のような慈愛の父性がほんとに尊くて、私は実はこのドラマではサンドゥが1番好きです、素敵過ぎる!

昨今、日本でもシンママが変な男に引っかかり、男が女の連れ子を壮絶な虐待の末にころす事件が後を絶たない中で自分の直接の息子たちじゃないのに、深い愛で見守り慈しみ続けるなんて出来る? 本当に凄い人。

無人島のディーバは終わり方も素晴らしくて、何度も見返してしまう。何度見てもいろんなシーンに泣いたり、感動する。本当に素晴らしい作品!