takanoひねもすのたりさんの映画レビュー・感想・評価

takanoひねもすのたり

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劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [後編] 僕は君を愛してる(2022年製作の映画)

3.5

きっと何者かになれるお前達に告げる!



後半にある実写?シークエンスが、映像がとても良い。キャラ不在、街の風景が細かいカットで流れてゆくところ。
あとピクトグラムを使った絵は今見直してもセンス高い
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劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編] 君の列車は生存戦略(2022年製作の映画)

3.5

生存戦略ーーー!
きっと何者にもなれないお前達に告げる!

TV版の総集編+新規追加された劇場版。
TV版履修済。

オープニングの実写+キャラ+水族館+エレベーター+そらの図書室あたりまでのシークエ
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.4

記録漏れ、再鑑賞。   

何かこう……日本の独特の文化としての特撮(円谷英二氏に代表される)の表現って遠からずロストするものなのかも知れず、原典をリビルドしてきた『シン』シリーズ3作、どれもタイプが
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.4

記録漏れ。再鑑賞。

初代ウルトラマン(1966)のリブート。
マルチバース採用。
エンディング曲込みで物語が補完されて落ち着くところへ落ち着くな……と見直すたびに思う。

プロローグ楽しい。

神永
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ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

3.4

モノクロ版。

前半の海上戦、中盤の銀座襲撃、後半の海上戦のモノクロとカラーの差異はどんなもんなんだろかと思って鑑賞したけど、こちらはこちらで色彩が抑制され古めかしい雰囲気、良かった。



以下、野
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シン・ゴジラ:オルソ(2023年製作の映画)

4.0

オルソフィルムの再現版の『シン・ゴジ』 
(同じ試みの映画だとロバート・エガース監督の『ライトハウス』っすね……1930年以前の映画のトーン再現。該当年代の作品代表『ジキル博士とハイド氏』)

久しぶ
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ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)

3.3

『ゴジマイ』の例の黒アザ(監督本人がネタ明かし済)でG細胞クローズアップ作品の平成ゴジラを思い出した流れで再鑑賞。

ビオランテ芦ノ湖形態も、ワサワサした最終形態もどっちも好き。

怪獣映画の締めくく
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.4

ゴジラ海上戦のシーンが良かった。










それぞれの登場人物を演じた俳優さんに非は無いんだけど、敷島と大石の関係があまりにきれい過ぎるためドラマ部分に惹かれるところは少なかった。
敷島の卑
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.7

昭和オカルト風味+若い世代にアレンジしたゲゲゲの鬼太郎。

作品は面白いことは面白かったけど、巷の評判の印象より、全然因習村でもおどろおどろしくも無く、何処かでみたような要素の盛り合わせだったからかな
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詩季織々(2018年製作の映画)

3.0

コミックス・ウェーブ・フィルムと中国の絵梦がコラボした3話のアニメオムニバス。

①陽だまりの朝食(食)
②小さなファッションショー(服)
③上海恋(住) 

衣食住+青春と恋を絡めたテーマの短編。
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

幼い時に負った喪失の痛みを慰撫出来るのは本人である、というその式が潔い。 
他者の慰めからではなく、あくまで己が己の死生観を見つめ直すというきれいな循環でもある。

悲しみで閉ざすのではなく、その先を
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ラバー、ストーカー、キラー(2024年製作の映画)

3.0

2012年、出会い系サイトを通して知り合った女性から数年間に渡ってストーキング被害に遭った男性のドキュメンタリー。
 
2012年ストーカー初期段階になり、男性側からの訴えは比較的すんなり受理されて彼
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パッケージ: オレたちの"珍"騒動(2018年製作の映画)

3.3

思考停止で観れるお気楽コメディ。

男3人のキャンプの予定が妹とその友人が加わって総勢5名、携帯の電波が届かない山奥へ。
無事にアルコールをゲットし友と夜を楽しむぜーとなった矢先、仲間のひとりがちん◯
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貞子DX(2022年製作の映画)

2.8

主要3人(ヒロイン、チャラ男、引きこもり)のキャラは立ってた。

ただ貞子ネタのホラーコメディにするなら、もっと振り切れた方が良かったんじゃないかなあ。そして何だあのオチは……w

だらーっと観るには
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

監督引退作ということなので観てみたんだけど……うーん……。



ユキつー子供がキーパーソンで、祠に手紙を届けるというミッションコンプリート≒彼女の願いが叶う→地球が滅ぶスイッチオン→それを何とか変え
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正欲(2023年製作の映画)

3.4

多様性のパラドックス。

原作既読。

キャストはみな良かった。

理解されにくい特殊性癖と生きずらさを抱えた人たちが題材で、その性指向を『水』という対象にし嫌悪感を抱きにくいもので設定した時点で、原
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剣客(2020年製作の映画)

3.3

再鑑賞。
突然チャン・ヒョクが観たくなった。

17世紀の朝鮮半島が舞台、昔の負傷により視力を失いつつある武人テユル(チャン・ヒョク)とその娘テオク(出生に秘密あり)を中心にしたストーリー、拐われた娘
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ストレンジ・フィーリング アリスのエッチな青春白書(2019年製作の映画)

2.5

salad tossing/toss salad
隠語っすな、なるほど。

ミッション系の高校生・真面目なアリスちゃんの性に関する思春期な話。
宗教的価値観が密接なコミュニティで、非推奨されている"え
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.0

うーん……。
どのキャラクターにもこれといって惹かれないまま終わってしまった。

ゴヤ(胡屋)の執着もぴんとこねぇ。 

強いて探せばジョーと曼荼羅の束の間の師弟関係みたいな空気と、ちょっとだけ出演の
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.2

原作既読。

自死した幼馴染のマリコ(奈緒)の遺骨を彼女の実家から強奪し、マリコが見たいと言っていた海へ向かうシイノ(永野芽郁)話。
共依存にある女同士の友情(喪失)がメインだけど、背景にDVと性虐待
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(2022年製作の映画)

3.0

埠頭に向かって駆け出した後ろ姿のショットのところで終わったほうが好みだったかなー。

事故死して幽霊になった息子とひとり残された母、本当の意味でのお別れの数日間の話。
30分のショートムービー。
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.5

良き映像化。
原作既読。

聡美くんの『紅』が素晴らしいわー。
あと綾野剛さんのヤクザ+黒スーツからだだ漏れてる色気よ。

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.3

タイムループ物。

面白かった。
繰り返し部分で飽きがきそうなところを小気味良く小ネタを挟んで展開してくるのとテンポがいい。プレゼン資料などの小道具の使い方もセンスを感じる。
上申とか部長プレゼンの場
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ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

3.9

アルトマンのサイコ物な作品、再鑑賞。

ある夜に夫の浮気を仄めかす奇妙な電話を受けたことで幻覚と被害妄想に襲われる児童文学作家のキャサリン(スザンナ・ヨーク)の話。

久しぶりに観たアルトマン監督作。
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カタコンベ(2007年製作の映画)

2.7

可愛いけどややメンがヘラってる風な妹ちゃんがパリに住む姉から「遊びに来たら?気分転換になるわよ」と葉書を貰い訪ねて行ってみたものの、イミグレでおフランスな洗礼を受けぐったりしてるのにパリピな姉に地下の>>続きを読む

ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル(2016年製作の映画)

3.4

このタイカ・ワイティティ監督作は好きなほうだった。頑固爺さんと子供という組み合わせ、アルプスの少女ハイジ(おんじとハイジ)が刷り込まれてる私にはちょろいやられるw

ニュージーランドの養護施設より、問
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パルス(2006年製作の映画)

2.8

黒沢清監督『回路』のリメイク。

ストーリーはざっくりとはそのまま。
アメリカ版回路現象に襲われる大学生達の恐怖ってところですが、国と気候風土と文化の差が違うところに日本のプリミティブな概念が紐づく作
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警官の血(2022年製作の映画)

3.2

意外にメリハリが無かった気が。

目的(正)のため清濁併せ呑み裏社会にどっぷりなベテラン刑事と、彼が違法行為を行っている証拠を探るためチームに潜入した正義感の強い新人刑事の話。

2人のキャラクターの
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そしてまた私たちはのぼってゆく(2018年製作の映画)

3.0

4年振りに母校の高校に集まった仲間。ノリで『籠目』という降霊術を行ったところ……なオカルト+ループ物、30分のショートフィルム。

高校を卒業し社会へ踏み出してく仲間達と、それを見送るしかなく"学校"
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THE MOLE(ザ・モール)(2020年製作の映画)

3.3

日本に向けてミサイルをぽんぽん打ちやがる北朝鮮へ潜入したある男性のドキュメンタリー。

KFAに10年間潜入し記録を撮った元料理人の男性で、KFAで出世し北朝鮮の政府からも表彰されvip待遇、やがて北
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同級生(1998年製作の映画)

3.5

あの演説からの、ジョンとの会話があっての、アネサ・フランクリンのthinkのサビ、Oh freedom〜♪でエンディングなの良い。
君(スティーブン)の未来に幸あれって素直に思えた。

16歳の高校生
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.5

元映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインの性的虐待の告発と彼を裁判に引きずり出し有罪判決まで持っていく切欠になったNYタイムズの話。

抑制の効いたドラマ展開だった。
淡々としていつつ"誠実な
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あるメイドの秘密(2020年製作の映画)

3.0

幽霊が目撃され次々と使用人が辞めてしまう資産家の家で新人メイドとして雇われたジョイさんが幽霊を目撃して(やだ…このお屋敷怖い……)ってならないタイ産オカルトホラー。

ジョイが素朴な顔立ちで可愛い、そ
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逃げた女(2019年製作の映画)

3.2

逃げた女なのか、それを決意しようとしてるのか、それとも逃げてないのか、ちょっと曖昧な会話劇。

夫の出張中にソウル郊外の友人を訪ねるガミ(キム・ミニ)辛い結婚から離婚し自由に生活している先輩、ピラティ
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ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)

3.1

過去鑑賞分、下書き放置の供養文。

ベルギーの作家アメリー・ノートンのミステリー小説『Cosmetic of Evil』が原作。

飛行機に乗り遅れ、自ら設計した空港で立ち往生してしまった売れっ子建築
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.5

WW2下のフィンランドのラップランド、金鉱掘りの爺さんがナチスの親衛隊から狙われる。
しかし爺さんの正体は巷に名前を轟かした伝説的特攻隊員だったという、舐めてた相手がただもんじゃなかったアクションスリ
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