shimiyo1024さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)(2022年製作の映画)

3.7

メタ好きとしては見逃せず

80sな劇中劇(とは単純に言えないほどにごっちゃになってくるのであるが)の劇伴のサウンドプロダクションが非常にぽくて、レベル高い
とりわけ、ステージ上で歌われていたボーカル
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執炎(1964年製作の映画)

1.8

終盤、ドラゴンボールかという引き伸ばしで、ありえないぐらい、しつこく、長い
死ぬとわかっているのだからなおさら、まだ死なんのか、となる
その他、ナレーションなど、色々鈍重

伊丹、メインキャストは貴重
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雪夫人絵図(1950年製作の映画)

3.8

現代劇で、こんな俗な話なので、溝口らしくない面白さがある
霧シーンの幽玄さなどは、さすがに溝口

あとはボートのシーン、異様に洗練

ラストはあの見事なクレーン撮影のまま終わった方がかっこよかったに違
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バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

3.6

昔ニコケイ版を先に観たがまた観たい

普通の流血シーンとかは問題なくてもこういう生々しい注射シーンだと逆に血の気引いてしまう

最後のトランププラザなる建物、トランプ絡みなのかな?と思ってググったけど
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群山:鵞鳥を咏う(2018年製作の映画)

4.0

初チャン・リュル

終盤に至って、だんだんと、これ凄かったのでは、と気付かされるタイプ
観終わり後、即、早送りで色々確かめた

土地の記憶、睡眠&白昼夢ぽさ、スピり&ホラー風味、特に自然夕景夜景とかの
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階級関係 -カフカ「アメリカ」より-(1984年製作の映画)

3.5

いちばん劇映画っぽいということでチョイス

質感が全然60sで、不思議
60sだったならば、色んなものの源流として納得いくのだが

やっさもっさ(1953年製作の映画)

4.0

久しぶりの渋谷実の未見作の上映機会だ

やはり、名状しがたい、一瞬の爆発力で予定調和の壁をぶっ壊しながら進んでいく感、再確認

原作気になるが、この、どの人間模様もギリ過不足なくまとめていくテンポ、編
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真夜中の処女(1959年製作の映画)

3.5

終始、色んな要素詰め込まれ、いまいちシリアスに至りきらない、すっとぼけ具合がイビツだ
終盤の死にかけと思いきや起き上がってビンタ、など、音楽止まるし滑稽すぎる

同日に、先んじて観た『二人の息子』と同
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二人の息子(1961年製作の映画)

4.1

これまで観た千葉泰樹の中では2,3位のベスト級

闇成瀬の傑作群と比肩する、松山善三脚本

宝田・加山の兄弟、良い顔合わせ

久しぶりの藤木悠成分をたっぷりと

田浦正巳、同日に観た『真夜中の処女』で
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宝島(2018年製作の映画)

3.8

加賀田玲主催上映会にて

同席の岡崎信行もこれは着目するだろうなと思いながら観ていたが、フランスらしい、自由と規範のせめぎ合いを、マジで描いているのか、どうなのかという奇妙な映画だ

終始、ドキュメン
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風と共に散る(1956年製作の映画)

4.0

映画アーカイブの今特集の解説文からしてハマグチみも濃厚なのでは?と期待していた

解説文からすると、もっと密室劇なのかと想像させたが、そんなことはないし、別に社会批評性も見出さなくてよいのでは?という
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

3.3

先日、スピルバーグ『オールウェイズ』を観た流れで、88-90年にかけて大林『異人たち〜』、相米『東京上空〜』、本作などのスピ系が集中していることに気付いたが、本作未見だったゆえ、初見

予想通り、かな
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世にも不思議なアメージング・ストーリー(1986年製作の映画)

2.9

スピルバーグ関連作全部観る、の一環

スピ担当の第一話は、さすがに彼らしいフィクション快楽、奇跡の肯定でおっとはなったけどやはり牧歌的すぎる

その男を逃すな(1951年製作の映画)

3.4

残念じゃないし当然

もしもパパがセガールだったら、全く無駄のない動きで、七面鳥のナイフを突き立てていただろう

小物すぎて、というか人格形成の完全な失敗がありありと伝わってくる主役、イライラさせられ
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トワイライトゾーン/超次元の体験(1983年製作の映画)

3.0

スピルバーグ関連作全部観る、の一環

第一話の撮影事故の件は、幼少時にテレビの衝撃映像系の番組で記憶にあったが、この度あぁこれだったのかと再認識
それにしてもヴィック・モローは再起をかけていたという今
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オールウェイズ(1989年製作の映画)

3.5

好むところのロマンティシズムは豊かだけれどもいまいちイキきらない
おそらく、シチュエーション先行加減が強いから、そして、おっさん&それに比して若い女性という設定があまりハマってない、いや単に、主演2人
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.5

欲を出しすぎると破滅する、という教訓、自分で作りあげたものがよろこばれる(だけでなく金になる)よろこびを見事に描いているところ(最初のそのシーンに今作の1番の幸せな瞬間があったと思うが)含め、実写版デ>>続きを読む

暗殺の森(1970年製作の映画)

3.2

わかるけど、半分でお腹いっぱい

新文芸坐、妙に機会を失っていたので、一年強ぶりの訪問

2024年3月まで有効の旧会員カードに16ポイント残っており、8ポイントで一本観られるので、今日とあともう一本
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もっと遠くへ行こう。(2023年製作の映画)

3.1

もう終わりに〜はフェイバリットということで早速観たが、色々弱い

もう終わりに〜と同じノリの邦題はどうかとと思ったけど、原作の邦題からして同じ翻訳者によるものだった

アンダーワールド・ストーリー(1950年製作の映画)

3.9

おもしろい

ほどよいコミカルさ含め、フェイバリットの増村『闇を横切れ』も想起

2台の電話でしっちゃかめっちゃかになるとこがベストシーンか

ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

3.7

時の流れが歪む瞬間

タイトルバックの、フレーミングを探って文字配置含めの最適解を導き出してるさまが一番面白かった

若い恋人たち(1959年製作の映画)

2.9

打率高い笠原良三脚本でもあり、堅実に面白そうな予感、序盤までも実際にあったが、どうしてか異様にグルーヴに欠け、一部寝てしまうほど

アミスタッド(1997年製作の映画)

3.0

史実として意味が無くはないが、黒人サイドに主体性が与えられた話ではなく西欧、白人サイドの、我々なりに進歩してきたで、という一方的な慰撫話なので、あっそうという感じで面白くはない

戦火の馬(2011年製作の映画)

3.5

『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』との二本立てはどうか

カラーパープル(1985年製作の映画)

3.3

クインシー・ジョーンズだけど純粋な劇伴部分は割とジョン・ウィリアムズっぽい

貼っつけてたビニールの切れ端みたいなの、何だろう

COMET コメット(2014年製作の映画)

3.6

ネトフリ作『終わらない終末』の監督の唯一の過去作だが、これは惜しい

ゴンドリー、カウフマン的ロマンティシズム、想像力好きにはたまらないテイストなのだが、あまりにも画作りが貧弱

ドゥニ・ヴィルヌーヴ
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.4

イーサンホーク、好きな割に『ヴァレリアン』を最後に、何も観ていなかった

摩天楼(1949年製作の映画)

3.6

劇中の建築デザイン、普通によい、現実に合成する特撮もとても自然

公開当時の時代設定ならそこまで前衛的でもなく、これほど理解を得られないことはないのではと思われた

放蕩娘(1981年製作の映画)

3.5

3年ぶりのアンスティチュフランセ改め日仏学院にて

建物の内外がリノベされていた

初ドワイヨンだがこれはかなり嗜好品だ

馬鹿と鋏(1965年製作の映画)

3.7

とりあえず、これほどのアベレージの低さはおかしい

しかしいまいちイキきらず傑作とまでいかないというのはわかるが、キャストの顔合わせをはじめ、他にないオリジナリティは十分
(filmarks遡り思い出
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天使の影(1976年製作の映画)

2.0

not for me

早稲田松竹にて、途中2回、音声はそのまま画面が数秒とか不自然に静止していたが、トラブってたのか元からなのか定かではない

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

3.7

下敷きになった『天はすべて〜』は好きで、『悲しみは空の〜』はそうでもなかったが、

中盤までの人種の壁を乗り越えて〜な描き方などは『悲しみは空の〜』に感じたのと同じ、真っ当さ、素朴さに対するつまらなさ
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スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)

3.1

ゲイ界の歌姫なのに壊滅的に下手なのは何なんだ

探偵役はドメジャーな監督としてハチャメチャに売れているようだけど反体制的な今作などは黒歴史なのだろうか