麻衣さんの映画レビュー・感想・評価

麻衣

麻衣

水をかけられた散水夫(1895年製作の映画)

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平和な光景すぎて胸にくる。
『工場の出口』と『ラ・シオタ駅への列車の到着』はカメラを置いてそこにあるものをあるがまま写した感じがあるけど、これはもうしっかりと筋書きがある。

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.7

みんながタイムループしてることに気づいたことで、せっかくタイムループしてるのに自分の発言が取り返しのつかないものになってるとこ、よかった。
劇中歌も。
マキタスポーツ演じる上司のかわいらしいこと。

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

人間キモいけど人間に生まれてよかった〜。嫌いな人も含めて人間好き。そう思わせてくれてありがとう濱口竜介。 1話目の古川琴音の役も2話目の若者めも愛おしい。
中島歩、ほんのちょっとだけど前に付き合ってた
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不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

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重心ワークショップみたいなことやってる。FLOODSに続くとのことなので待ちます。

永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

3.6

本人たちはいたって真面目なんだろうけど、側から見るとおかしく思えてしまって、自分の人生にも「自分を側から見てる奴」として自分を登場させないといけないかもと思った。あらゆることに真面目に向き合うことは大>>続きを読む

ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版(1975年製作の映画)

3.6

観てきた。昨日ほぼ寝てたはずなのに全部のシーンに見覚えあって怖かった。今まで夢と片付けてきたものが実は現実だったらどうしよ。

ほぼ全部寝た。明日また観て書きます(予定)。眠い状態で映画館に行って申し
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.7

絶頂に達しないと受胎しないからレイプで子供ができるはずがないとか、正しい主張をする者に神のご加護があるから決闘で勝った方の主張が正しいとか、んなわけあるかいすぎて、当時の人も「んなわけあるかい」と心の>>続きを読む

アイスと雨音(2017年製作の映画)

3.5

松居大悟オールナイト②
松居大悟、悔しかったんだな。
森田想と青木柚は逸材。森田想、どことなく蒼井優に似てる。

私たちのハァハァ(2015年製作の映画)

3.5

松居大悟オールナイト①
当時はなんとも思ってなかったけど若いって無敵だったのかも。自分も世間知らずで怖いもの知らずだったからこそ、今になって気恥ずかしさを覚える。これをカメラに収めてもらっている羨まし
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名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)(2006年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

人騒がせでナルシストな犯人だな〜。
白馬あなた...

無名(2023年製作の映画)

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冒頭寝腐ってて置いてけぼり食らってたら最後の15分くらいで急に全部取り戻した。多分ずっと起きてたとしても理解度にそれほど差出ないと思う。

異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.7

『異人たち』と比較しながらふむふむと思って観ていたら、急にテイストが変わってめっちゃホラーになって楽しかった。夏だなあ。
『異人たち』のアダムと違って、原田には家族との確執もなければ、セクシュアリティ
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異人たち(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

すごく良かったなと思うのに何書いていいかわかんない。
孤独は同じく孤独を抱える他者と一緒にいることによって解消されるものではないし、抱えている孤独は人によって違う。アダムは、交通事故で父母を亡くした寂
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ウェディング・バンケット(1993年製作の映画)

3.8

アン・リー②
あらゆるハラスメントが横行してて最悪の披露宴。
歳をとるとどうしても凝り固まってしまう人が多いもので、私の親や親の兄弟間でも祖父母に対して「面倒臭いから」「言っても無駄だから」「言っても
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推手(1991年製作の映画)

3.8

アン・リー①
後からじわじわ良かったなと思う。
高齢者の自立、クールすぎる。私の親は決して口にはしないけど(自分の老後に少なからず不安はあるが子どもに気を遣ってほしくない、お荷物になりたくない)みたい
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i ai(2022年製作の映画)

3.3

前に人から「わかるけどさ、なんかもうちょっとこううまくやれない?」って言われたことがあるけど、まんまこの映画の人たちに思ったことかも。自分を取り巻く環境や自分の考え方が変わったんだなと実感した。不本意>>続きを読む

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

途中までビルが罪を被せられそうになってる老女殺害事件の真犯人が実は本当にビルってオチなのかと思いながら観てたら違った。
ビルがハメられたと気づいてからよっしゃ一矢報いてやれと思ってたのに、さらにハメら
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工場の出口(1895年製作の映画)

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今存命の犬たちは大体私より年下だからか、自分が生まれたのよりずっと昔の映像に犬が存在してるのを見ると嘘みたいな気持ちになる。

ラ・シオタ駅への列車の到着(1895年製作の映画)

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最初にこっちに走ってくるおじさんかわいい。私の名前みたいな駅名。写真が最先端の時代に映像なるものを初めて目撃してうおーすげーっていうのを体感できた人たち羨ましい。シネマの魁にしてはあっさりしすぎてるの>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.9

人生のそのときそのときで最善だと思える道を選びとってここまできたけど、後からたらればを考えることももちろんある。そんなこと考えたって仕方ないじゃないと切り捨てるのではなくて、たらればを考える自分ごと肯>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

腹の虫がおさまらなくてずっと顰めっ面してた。お前の勝手は許さないけど俺の勝手は許してねって、欲望に忠実にいけば誰もがそういうとこあると思うけど、無邪気にそのまま全力行使する人稀にいる。全然無理。なんか>>続きを読む

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

観たい映画まで時間があったから観たくらいで特に期待してなかったんだけど意外とおもしろかった。でも途中でえ、どのくらい本気でやってる?ってちょくちょく心配になった。
...あなたたち従兄弟なの?

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

なんかもうこれは仕方のないこととしか言いようがない。大人になるにつれてだんだんと友達どうしの距離感が一般的にどんなもんか分かってくるけど、幼馴染との関係性は、友達とか恋人とか家族とか特にその間柄につい>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

善悪の基準は、時代と場所によっていとも簡単にひっくり返る。偉大な科学者たちが心血を注いだのが大量殺戮兵器の開発なのかと後からならなんとでも非難できる。でも、当時は大戦中で、どの国も競って兵器開発をして>>続きを読む

いますぐ抱きしめたい 4Kレストア版(1988年製作の映画)

3.8

作中でアンディがやってることって大体がジャッキーの尻拭いだから、もはやジャッキーが主役。本当に困った奴で最初はイライラしたけど、だんだんと彼なりの美学をちゃんと持っているのがわかって憎めない。その美学>>続きを読む

欲望の翼 4Kレストア版(1990年製作の映画)

3.6

こいつはなんで働かないんだと思ってたら「働くのは嫌いでな」とのこと。なるほど。じゃあ仕方ないか。スーもミミもこんな根無し草ではなくてもうひとりの男を選んだらいいのにとか思うけど、やめといた方がいい方に>>続きを読む

ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

3.7

台北から東京に戻ってきて1本目の映画。台湾旅行への期待値が高まりすぎていて、実際行ってみたらそうでもなかったとかだったらどうしようと思っていたけど杞憂だった。台湾は私が想像していたよりもずっと魅力的で>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

思ったよりかなりGIFTだった。でもGIFTよりも(実際にそうかはわからないけど)映像と音楽、お互いがお互いを立てようという慮りが相対的に少ない気がして、それが良い方向に作用してると思った。
『悪は存
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.6

こんな感じの脚本は他にもありそうだけど、他にないほどに注目を浴びてるのはどうしてなんだろう。

ライク・サムワン・イン・ラブ(2012年製作の映画)

4.0

上映が終わって映画館の外に出たときに街の細部に目が行って人々の動きがメキメキと感じられたらそれは良い映画を観たということ。
加瀬亮最高だなやっぱり。

IGUANA TOKYO イグアナ トウキョウ(2022年製作の映画)

3.2

久々にようわからん映画観た。毎回こうだと困るけどたまにならいい。
ようわからんと思いながらも、この作品のロケーションとして東京が選ばれたということは、実態はさておき東京がfuturistic, mys
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.4

考え始めたらキリがなくて、それでもみんな何らかの答えを欲していて、考えるのを避けられないことに濱口竜介は相変わらず真摯に向き合っている。あまりの途方のなさに言葉にすることを諦めたくなってしまうが、監督>>続きを読む

王女メディア(1969年製作の映画)

3.9

小学校の図書室に入っていた本の中で好きだったのが、里中満智子のマンガギリシア神話シリーズ。その中でも第6巻の「激情の王女メデイア」は特に良かった。
ギリシア神話を通して、女は文字通り男の戦利品だし、常
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処女の泉(1960年製作の映画)

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中学生の頃、夜中にテレビで映画を観てて、そのほとんどを忘れちゃってるんだけど、これはやけに記憶に残ってる。ずっとタイトルがわからなくて、この前やっと特定した。ベルイマンのだって知らずに観てたな。
まだ
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