麻衣さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

フラワーズ・オブ・シャンハイ(1998年製作の映画)

3.8

侯孝賢鑑賞会vol.3①
麻雀のお陰でおこぼれシャオシェンできてハッピー!
ずっと室内で画がほとんど変わらないので単調な感じ。退屈じゃないかと思いそうになるんだけど、これが遊郭で働く女性たちの感覚なの
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デンジャラス・ビューティー(2001年製作の映画)

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女らしさを武器にしている女性と女らしさを封印して男以上に男らしく振る舞っている女性は相容れない場合が多いし、なんならあなたたちみたいなのがいるから...と敵対しかねない。実際、グレイシーもミスコンに出>>続きを読む

シド・アンド・ナンシー(1986年製作の映画)

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何がそうさせたのか、今までに観てきたイギリス映画がsupercutになって頭の中を流れてきて、そういう映画じゃないはずなのに不思議なノスタルジーにやられた。季節のせい?
映画内のシドとナンシーは滅茶苦
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海がきこえる(1993年製作の映画)

4.2

小学生(多分低学年)の頃に観ているはずだけどジブリ作品の中では珍しくさっぱり記憶に残っていなくて、でも大人になって観たらきっと色々思うのだろうと結構前からぼんやり再鑑賞することは決めていて遂に観た。そ>>続きを読む

少年(1983年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

台湾巨匠傑作選2023③
性別の違いもあるかもしれないが、シャオビーくらいの年齢の頃に父から叱られた記憶もなければ、特別可愛がられた記憶もない。一緒に暮らしていなかったし、なんならシャオビーの父よりも
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無聲 The Silent Forest(2020年製作の映画)

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悪の連鎖に巻き込まれた人たちによる個々の事例を裁き切るのは本当に難しい。決して許されるべきではないけど、同情を寄せてしまうものも確かにあって、絶対的な指標なくしてそれらすべてにジャッジを下すことも、雑>>続きを読む

水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

4.2

お互いが求め合っていても、どのような形で相手を求めているのかは人それぞれ。苦しいけど通過儀礼みたいなところある。

ロマンスドール(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

エレキテル連合の未亡人朱美ちゃん3号もそうだけど、ラブドール売り出す時に既に名前付いてるのって正解なの?でも生身の人間も出会った時には名前があるか...
演じる俳優によってはめちゃくちゃ腹が立っていた
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疑惑とダンス(2018年製作の映画)

4.2

おもろすぎ。ラストも良すぎ。私の中に常にダンスしたい欲があるので、加点させていただきます。
昨日濱口作品を観ても思ったけど、映画に対する評価軸が変わってきたな。前は映画の中でいやないだろっていうリアリ
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.8

こういう不義理の働き方をして人を傷つけるような人を見ると、昔だったら理性はどこ置いてきたんかえと思えてしまって責める一択だっただろうけど、今はそう単純にいくものでもないのかもなと思う。誰かを愛していな>>続きを読む

ラブゴーゴー(1997年製作の映画)

4.1

台湾巨匠傑作選2023②
一緒にいてくれたことへの感謝と相手の平穏な人生を願うこと、人が人に対して向けられる究極の愛の形はそれかもなと思う。誰かに好意を向けた時、自分のことを知ってほしいし、その人の人
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熱帯魚(1995年製作の映画)

4.2

台湾巨匠傑作選2023①
みんながみんなツーチャンの安否よりもツーチャンが受験できるか否かを心配していて、"Now, if you two don't mind, I’m going to bed b
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.7

キツい... 関わる相手によってどっちの自分もいるから、反省と自戒の念で忙しかった。この人は自分が助けてあげないとっていう気持ちも、この人なら自分がどれだけ迷惑かけて寄りかかっても許してくれるだろうっ>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

宮崎駿、やっぱりすごい人だ。
これを映画館で観られる世代に生まれて本当に良かった。
幼少期にジブリ作品を全部集めておいてくれた父親もとてもえらい。
まだまだ駿の作品を見たいと思うけど、これが最後の作品
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

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ざらついた気持ちなのになんか観ないとと思ってショートフィルム観た。多分私はしばらく映画鑑賞を休んだ方が良い。とか言いながら明日『君たちはどう生きるか』を観に映画館に足を運んでいそうな気がしなくもないが>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

4.1

ちゃんとした前日譚だった。ここから『X』の始まりまでPearlを支えたジジイすげー...
あ、ヤバ!しくじっちゃった!リセットして次からはうまくやろう!って節あるから怖いな。殺してないけど私の人間関係
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TOKYO!(2008年製作の映画)

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「インテリア・デザイン」
東京に来て自分の存在意義を見失ったヒロコの哀しいファンタジー。私なんかより椅子の方がよっぽどみなさまの役には立っているだろうが、私は私だけの役に立ってくれれば良いのでオーケー
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エル プラネタ(2021年製作の映画)

3.9

貧困の中でも文化的でスタイリッシュな生活を諦めない母娘が出てくるという点で『グレイ・ガーデンズ』を思い出すが、あちらは外部に自分たちの現状を包み隠すことをしないのに対して、こちらはひた隠し。貧困の当事>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

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観たタイミングが良かったと思う。クサい台詞も多いから(詩だからそりゃあね)、夜中で若干気が狂ってる具合に正常な時とかじゃないと無理かも。
東京、情報量が多すぎる。アクセスできることを知ってしまったが最
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かくも長き不在(1960年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ある人に話に入ってきてもらうために、その人が関心ありそうなことを他の人とクソデカボイスで話したりして様子を伺った経験あるけど、あまりに露骨で笑ってしまう。
こちらは昔のアルベール・ラングロワ(確かに彼
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憂鬱な楽園(1996年製作の映画)

4.0

侯孝賢鑑賞会vol.2⑤
身体のコンディションのせいでイマイチ集中しきれなかったのが悔しい。
音楽良い。
絶壁頭をいじられるピィエンが本当に絶壁すぎてすごかった。
終わり方も良い。

好男好女(1995年製作の映画)

3.7

侯孝賢鑑賞会vol.2④
劇中の現実と劇中映画はカラーとモノクロで分かれているから混同はしないものの、なんでこんなに交差する難しい構成にしたんだろうと思っていたんだけど、なんとなく『非情城市』は歴史モ
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悲情城市(1989年製作の映画)

4.2

侯孝賢鑑賞会vol.2③
台湾のアイデンティティってものすんごいねって前になんかの感想で書いた気がするけど、これはその答え合わせのような感じだった。
林家は決して特別でなく、その時々の台湾の情勢に翻弄
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ナイルの娘(1987年製作の映画)

4.3

侯孝賢鑑賞会vol.2②
田舎の青空が印象的だった『恋恋風塵』と打って変わってこちらは都市の夜。
若者特有の焦燥感と、それゆえに危なっかしくも今を最高潮で生きようとする様に岡崎京子の描く世界を感じなく
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恋恋風塵(れんれんふうじん)(1987年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

侯孝賢鑑賞会vol.2①
同郷で、人生の酸いも甘いも一緒に分かち合ってきたアワンとアフンの、恋愛感情のみによって繋がっているのではない関係性がとても良かった。ささやかにお互いを思いやる姿が微笑ましく、
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

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私も昔、みんなが記憶を持ったままタイムリープするシナリオを考えたことがあります(負け惜しみ)。
このまま時間が止まればいいのにと思ったことがあるってのは幸せなことだよな。私はあります。
17時台ですご
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レイディオ(2020年製作の映画)

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好きなラジオ番組へのメールを介して自分たちにしか通じないコミュニケーションとりたいんだが?の気持ちになってしまった。その後に好きな音楽も流してくれるとかツールとして完璧すぎるのでは。
「リンダリンダ」
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アナタハン(1953年製作の映画)

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女1人と男31人が島に残されるシチュエーションなんて映画みたいだから映画にしたくなるのは分かる。『東京島』の元ネタもこのアナタハン女王事件か。
恵子をめぐるバトルはそこまで熾烈な印象はなく生き残ったモ
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

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蜷川実花と岡崎京子の相性が良いとは思えないな。
羽田ちゃん、原作では23かそこらだったけどそれじゃダメだったんだろうか。記者会見にもりりこはなんで出てきちゃったんだ。

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

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メイン写真のように、マイケルがジョンのことをじっと見つめるシーンが多く、印象的だった。特に養子として引き取ってもらう候補の家庭に訪問する時にそれはよく見られて、マイケルが何かを察知しているようないない>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

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私のおひとりさまライフってわりとこんな感じだな。Aのような別人格に近い存在は脳内にいないけど、みつ子が生活の中で感じているトキメキは私も享受している気がする。そしてそういう人はそう多くない気もする。だ>>続きを読む

トリック 劇場版(2002年製作の映画)

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ラストステージまで観た上でだけど、山田と上田の関係性って唯一無二で大好き。友達ではないし恋人でもないけどまったく意識していないわけでもなさそう。山田の上田呼びと上田さん呼びの使い分けの基準も謎。こんな>>続きを読む

場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

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旅に対するスタンスが同じ。
全然知らない場所で全然知らない人が全然知らない生活を営んでいるって救いだな。私がいなくても相手は平気で、相手がいなくても私も平気って思える人、必要。矛盾しているようだけど。
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きみといた2日間(2014年製作の映画)

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私の理想そのもののダンスシーン見れたのでそれだけで十分。Anything, Anythingで踊ってるところを笑いながら見ていてくれる人探すんだ!
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さがす(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

宮川大輔にそっくりな桐島聡は、宮川大輔にそっくりという理由だけで私に名前を覚えられていて私に見つかる可能性が他の指名手配犯よりも高いけど、宮川大輔にそっくりという先入観が強すぎるので壮大なイメチェンを>>続きを読む

運命じゃない人(2004年製作の映画)

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『怪物』観た後だから、そうそう答え合わせ映画はこういうのでいいよ、と思わずにはいられなかった。
大人になって新しい出会いの機会が減ると、宮田と真紀みたいな出会い方にワクワクしちゃう。すごくありがたいこ
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