nyakoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

時間離脱者(2015年製作の映画)

4.0

終盤まで普通に面白いタイムパラドクススリラーとして観てたんだけど、終盤で時間を超越したどえらい運命ものだった!ということに気づいて、一気に評価が爆上がりした。
タイムパラドクスだけど、派手な特殊効果は
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ゴーストライター(2010年製作の映画)

3.8

ロマン・ポランスキーがロバート・ハリス原作を映画化。ロバート・ハリスの原作は他にも『エニグマ』や『オフィサー・アンド・スパイ』と映画化されていて、ポリティカルものが中心となっているそう。
ポリティカル
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V/H/S/94(原題)(2021年製作の映画)

3.8

V/H/S/シリーズの第四弾目(だと思う)。

今までもアダム・ウィンガードやタイ・ウェスト、ジャスティン・ベンソン&アーロン・ムーアヘッド監督の起用で面白い企画だった。
今回もティモ・ジャヤントやサ
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アラーニェの虫籠 リファイン版(2018年製作の映画)

3.5

これは劇場版アニメを修正したリファイン版の方。(劇場版は観てない)

主人公ともうひとりの女の子、この幻想的な展開も危うげで儚い描写。この二人の関係性はわかったような気がするけれど、
心霊蟲や人体実験
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PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

4.3

サラは太った容姿から虐められていた。
いじめっ子の女の子たちは可愛くて楽しそうで、ついつい彼女らのSNSをチェックしてしまう。。
ある夏の暑い日、サラはいじめっ子達に洒落で殺されかけ、所持品も持ってい
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ヴァルハラ・ライジング(2009年製作の映画)

3.3

レフン監督の作品の中でもなんとなくこれだけは手が出しずらかった。
とりあえず物語から脱線すると…タトゥーマッツは超がつくほどカッコよく、縛りつけてる鎖すらボンテージルックに見えてくる。

片目が潰れた
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呪われたレイプ魔(1973年製作の映画)

4.0

故意に船を座礁させ、漂着した金品を強奪していた略奪者たち。
その夜も漂着した金品を回収していたが、難破船から逃れてきた二人の少女が現れて、略奪者たちは少女を無惨にレイプし殺してしまう。
やがて復活を得
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.5

サンタが街にやってきた。
プレゼントお届け先が強盗に占拠され、
昨今のプレゼント事情にお疲れ様気味サンタがボヤきながらもダイ・ハードする。

サンタさんと女の子がトランシーバーでこっそり会話するとこは
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ザ・シスト/凶悪性新怪物(2020年製作の映画)

3.3

おできモンスター大暴れ。
ヤブ医者が派手に演出するためにおできを大きくしようと促進剤打ったら、独り立ちしてバケモンになっちゃう。
偶然の産物だけど、マッドサイエンティストものになるのかな?

ジャケほ
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呪われた息子の母 ローラ(2021年製作の映画)

3.5

カルト教団から逃亡したローラ親子は幸せに暮らしていた。
ところが何者かが侵入後、息子が原因不明の奇病を発症したため、危険を感じたローラは回復したばかりの幼い息子を連れ再び逃亡を図る。
病院や警察、そし
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マジック・ランタン・サイクル(1980年製作の映画)

4.0

感想というよりはメモに近くてごめんなさい。

9編のオムニバス。
セリフの無い圧倒的映像世界。
好きな人はこの短編の中でも全て!という人もあればこれとこれが特にお気に入り!って人もいるのかな?それか全
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

堂々主演バリー・コーガン!
×エメラルド・フェネル監督
潜在的バリー・コーガンファンが待ってましたの映画で、キモキモぶりが堪能できると思う。
やっぱり圧巻なのはマッパダンス!

スクールカースト下位の
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成れの果て(2021年製作の映画)

3.3

オリジナルは舞台作らしく、この厭さの見せつけ方が確かに舞台に合ってそうな気もする。。
ストーリーは田舎に住む姉が婚約したことを東京に住む妹に電話で告げるとこから。
最初は喜んでいた妹だけど、婚約者の名
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.8

見た目バービー人形な優秀AIロボットがやっぱり暴走してしまう話。

そんなに期待してなかったし、話題作ということで観たんだけど…
あれっ?思ってたよりも面白い…。
そんなに期待値が高くなかったせいなの
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ぼくのデコ 23歳のヴァンパイア兄貴(2021年製作の映画)

4.0

放蕩の末母親から勘当されている兄貴が帰ってきた。
懇願された弟は、母親に内緒で家に入れてあげるけど…兄貴の様子がなんかおかしい。
首筋には二つの穴、陽にあたると体から煙、にんにくの匂いに敏感、そして何
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オースティンランド 恋するテーマパーク(2013年製作の映画)

4.0

ジェイン・オースティン大好きだし、これは私にとって楽しいラブコメだった!

主人公はジェイン・オースティン世界の熱烈ファン。
彼氏の前であっても「高慢と偏見」のドラマに夢中で
(特にコリン・ファースの
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白い少女(1958年製作の映画)

4.0

『顔のない眼』のジョルジュ・フランジュの短編。
大好きなあの子を追いかけて地下鉄駅へ向かった少年。
幻想のような摩訶不思議な映像が鑑賞者を不安に誘う。
セリフなし、20分くらい。

追い越し追い越され
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ヘル・レイザー 4Kデジタルリマスター版(1987年製作の映画)

5.0

最恐のホラーが4Kで蘇る!
少し前に劇場でこの4K版の予告編を見たんだけど、もうそこからすでに最高すぎた。
80年代の空気感そのままにビシビシ恐怖が伝わってきて。
(4Kじゃないオリジナルは鑑賞済み)
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

5.0

アレックス・ガーランドの『MEN』で創り出された美術を美しいと感じた人、好きな人はもれなくこれも好きだと思う(私見です!)
おぞましく奇妙なものと美しさが共存した世界を目にできると思う。

ある地域に
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

5.0

戻らないと決意したベルリンへの片道切符。
街を闊歩しながら飲んだくれ。
ある時はひとりで、ある時は誰かと。

スタイリッシュに着飾らせるわけでない、普通にベルリンの街を背景に…
キメキメにハイセンスな
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.0

ウィリアム・ブレイクの詩の序文から始まる。
鳥には巣、蜘蛛には網、人間には友情。
序盤のシーンは重要だったんだなあ。

ミークス・カットオフに比べるとミニマムになった印象。
暖かくて悲しくて…こころが
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.8

✧*。Happy New Year✧*。
今年もよろしくお願いします!


^,,._.,,^ ーーー



感謝祭の食卓が血で濡れる…そんな一編を勝手に想像してたら、なんでスーパーマーケット?
序盤
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.5

『ビバリウム』のフェネガン監督の作品。
割とシンプルな話なのでは…。
世にも奇妙な物語の一編でもおかしくないような。
でも見せ方が良いせいなのか、最後までしっかり観せきっちゃう。
あれはなんだろう?と
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.5

海向こうの本土からは内戦の砲撃音が聞こえてきていたけれど、島民たちにとってそれはニュースですらない。
イニシェリン島はいつも変わらずのどかな島。

物語は、長年の友だちコルムから
パードリックが突然絶
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ジャグラー/ニューヨーク25時(1980年製作の映画)

4.3

妻と離婚後、娘と二人暮らしの仲良し父娘。
その日は娘の15歳の誕生日。
サマースクールから帰ったら誕生日をお祝いしようと約束してたのに、突然目の前で謎の男に娘が攫われてしまう。
だがしかしパパは元警官
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ホラー・シネマ・パラダイス(2010年製作の映画)

4.0

デボラは自分に自信のない女性。
父の遺産である劇場を継ぎ、ホラー限定のナイトシアターとして営業するが、
劇場を売却したい母と争い、母を殺害してしまう。
その様子を収めた監視カメラの映像がなんと誤って劇
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火葬人(1968年製作の映画)

4.3

オープニングロールは体のパーツのコラージュで散りばめられ、猟奇的なイメージ。
そして蛇のようにねちっちこい視線の目。
本編中も凝った映像表現があり、面白い。

主人公は火葬場の職員で、
妻とふたりの子
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苦い涙(2022年製作の映画)

3.8

オゾン監督によるファスビンダーの同名映画のリメイク。
ファスビンダー版よりも他の登場人物への焦点多めに感じたし、アパルトマンの外にも出ていくカメラに、より舞台の広がりを感じた。
二作続けて観たのでどう
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ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

4.3

ファスビンダー監督自らの戯曲を映画化したもの。
物語は不毛な愛にぶんぶん振り回された女性がもんどりうつ話。
成功したファッションデザイナーペトラは離婚したばかり。そんな時、出会った美しい女性カーリンに
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Hell House LLC(原題)(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

以前紹介されてたレビューから観たかった作品。
ファウンドフッテージに関係者のインタビューを挟み、事件が徐々に明かされていく。
関係者が語りたがらない中、インタビューチームはサラという女性にコンタクトを
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砂時計(1973年製作の映画)

4.3

ポーランド映画です。

幻想的な映像が流れ…
でも実はそれは走る列車の車窓から見えていた景色だとわかる。
車内は薄暗くて疲れ切った人たちでひしめきあっていて、序盤からただならない雰囲気。
父に会いにサ
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ラブ・ポーションNo.9(1992年製作の映画)

3.5

『スピード』で売れっ子になる以前のサンドラ・ブロックのラブコメ。
評価は低いようだけど…わたしは結構楽しめた作品。

科学者ポールは話しかけるだけで相手を自分に惚れさてしまうというポーションNo.8を
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クトゥルー・モンスター/キンドレッド(1987年製作の映画)

4.0

これは思いがけずとっても良かった!
世紀の研究によって生み出されたモンスター映画。
最後までスリリングでいいぞ、いいぞ。

ドラマチックなスコアと派手な火災シーンの序盤から何か起こりそうな予感。
ホー
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DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

4.0

D.A.U プロジェクトの1本目。
このプロジェクトのためにウクライナのとある町に広大なセット(政府の研究施設)が作られた。
俳優ではなくオーディションで集めた人たちに、研究施設で働いているひとたちと
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ゴーストハウス(1988年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ウンベルト・レンツィ監督によるオカルトホラー。
呪われた少女に不気味な人形、古びた一軒家、超常現象、悪夢的なチャイルドソング。
そして80年代の残酷特殊メイクとわくわくしかない揃いぶみ。
あとにゃんこ
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ハロウィン・キラー!(2023年製作の映画)

3.8

タイムトラベルに青春コメディ、そこへスラッシャーホラーと欲張り気味に盛り込みながらもうまい具合に面白く出来てる映画。
ライトなホラー観たいってときにはぴったり。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』オマ
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