グラビティボルトさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

グラビティボルト

グラビティボルト

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レインメーカー(1997年製作の映画)

3.8

理想と現実の狭間で揺れたり段々適応して狡くなったりするマット・デイモンが素敵だし、動きの少ない法廷空間で印象的なアクションを積み重ねていく渋い良作。

ミッキー・ローク演じるヤクザ紛いの上司も、ただ柄
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タッカー(1988年製作の映画)

4.2

「ゴッドファーザー」で爆睡して以降
コッポラは勝手にニガテだったんだけど、すげぇ面白かった。
ジェフ・ブリッジス演じるタッカーは
笑顔が貼り付いた、思い付くと止まれない子供みたいな男なんだけど、そこに
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ブレーキ・ダウン(1997年製作の映画)

4.2

え、こんなに面白くてバチ当たらないですか?ってぐらい面白いんだが、ジョナサン・モストゥはここ最近影が薄いので、マジにバチが当たったか?

冒頭、車の故障をきっかけに妻と離れたカート・ラッセルが、そのま
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夜よ、こんにちは(2003年製作の映画)

3.9

マルコ・ベロッキオ初鑑賞。
イタリアの極左「赤い旅団」に所属する女性が、1973年当時のモロ首相を監禁し、闘争を試みる革命映画。
首相と共に過ごすうちに段々内面がブレていく静かな映画なんだけど、監禁部
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許された子どもたち(2019年製作の映画)

4.0

巧い時の内藤瑛亮映画は、瞬間最大風速が何度も出る。
疾走シーン、ボウガン周りの魅せ方、
実は強い女子小学生、突然走り出す母親、どれも身体的な要素が強いショットで勝負してる。

重苦しい題材なのに、魅せ
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.5

潜水艦映画であるにも関わらず、ロシアの過激なクーデター派から穏健派の大統領を救出する陸上での銃撃戦を足し算する見せ場足し算への照れの無さが潔い。 
ケレンのあるショットは少ないものの、異国の同業者に敬
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

2.0

以下URLのpodcastで感想話してます。
よろしく!
https://open.spotify.com/episode/0E4EXLlrFQVdftV98DY8iq?si=s43ew0Q1RaOd
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.0

以下URLでも感想話してます。
よろしく!
https://open.spotify.com/episode/2tD8UQZeSwO3xh5R4lLd0o?si=7qSKFL-0R66oY_55nMx
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FEAST -狂宴-(2022年製作の映画)

3.5

終始気持ち悪い映画。
夫を轢き殺された妻が轢き殺した家族の使用人になるという粗筋から連想される、格差やら何やらへの
「攻撃」には一切振り切れず、被害者が加害者家族の同一フレームに埋没してしまう。
何故
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荒野にて(2017年製作の映画)

3.6

浮気性、ブラブラしてる父親に放任され育てられてきた
少年が父親の呆気ない死によって正に荒野に投げ出される。
父の死の寸前に始めた馬の調教師補助のバイトをきっかけに、走れなかった競走馬と共に放浪する事に
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ザ・ホール(2009年製作の映画)

4.1

超面白かった!まさかのジョー・ダンテのベストじゃないか?
見入る者の恐れているモノを表出させる「穴」周りの演出はきっちりJホラーで、子供達が穴を発見してしまう流れも視線誘導が自然で頭に入り易い。
少女
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彼方からの手紙(2008年製作の映画)

3.8

主人公の元に父親ゆかりの建物を探しに来たと少女が訪ねてくる流れは後の「PARKS」へモロに繋がる語り口な訳だが、本作は大林宣彦もかくやと言わんばかりのスクリーンプロセスや編集を駆使した、時空を超えるS>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

親友とのpodcast「オーサムギャラクシー」で詳しく感想話してます!
文章読むの面倒な人は、ジョギング、筋トレ、家事育児、移動中に以下のURLから聴いてね!
https://open.spotify
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.3

久々に「自分にはセンスがあると思って欲しい、狂っていると思って欲しい」作家の映画を観た。
狂っているだろう!最悪だろう!と提示されるイメージが尽く凡庸で、醜い。
こういう話をすると「監督の狙い通り最悪
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.9

友達とpodcastで感想を話してるので、
文章読むの面倒臭い人は、ドライブしながらでも、家事しながらでも、
以下URLから聴いて下さい!
https://open.spotify.com/episo
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.5

友達とpodcastで感想を話してるので、 
マブリー大好きな方は文章読むの面倒臭い時はドライブしながらでも、家事しながらでも、気晴らしに以下URLから聴いて下さい!
https://open.spo
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.8

超攻撃型の烏野ではなく、粘る音駒にフォーカスして、しかもセッターである孤爪研磨をメインに据えた、ジャンプアニメの劇場版では随一に渋い秀作。
全員息も絶え絶え、それでも空に上がったボールが落下する刹那を
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さざなみ(2015年製作の映画)

3.7

アンドリュー・ヘイの映画、初めて観たけどコレは秀逸。

シャーロット・ランプリンが、結婚45周年パーティ寸前、色々準備に追われていると、トム・コートネイ演じる朴訥な夫の元に「元恋人の遺体が発見された」
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PASSION(2008年製作の映画)

4.0

以下URLのpodcastでも感想話してます。
よろしく!
https://open.spotify.com/episode/5hoL5K8Lawcu0wcSweSgaC?si=kEgbzdUETdq
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生き残るための3つの取引(2010年製作の映画)

2.5

パワフルさが売りのリュ・スンワン映画だけど、汚職発覚によるストレスを抱えた連中がただ喚き散らすだけの展開が続くのは難点。
自分の出世の為に邪魔な連中を消す手段のダイナミックさは買うが、実行犯である殺し
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アイス・ロード(2021年製作の映画)

3.8

こういうのを年間で10本ぐらいみたい、仕事人のプライドが溢れるジャンル映画。
鉱山に閉じ込められた人の救出チームをローレンス・フィッシュバーンが選出する場面、リーアム・ニーソンが履歴を説明しようとする
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.5

友達とpodcastやってて、
これでも「瞳をとじて」の話をしてます。
よろしくです。
https://open.spotify.com/episode/6KJMF4IX5oeDK2rxavzGU3?
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.3

幼馴染とやってるpodcastでも本作の話はしてるので良かったら以下からどうぞ!
https://open.spotify.com/episode/6BVXS3naSz6fpx8f6Q83iW?si=
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.7

極端に傑作!ではないが、
株価の上下に慌てふためいて小走りになるセス・ローゲンと、ゆったり一定のペースでジョギングを始めるポール・ダノの対比のクロスカッティングからして、「動きの少ない題材でどうやって
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捨身の一撃(1955年製作の映画)

3.8

78分のタイトな尺で、
ランドルフ・スコット演じる善良な保安官の人となりや周囲の人物造形をしっかり撮る落ち着いた進行と、
ノワール的な影のショット、酒場での撃ち合いの場面におけるロング&ミドルショット
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

2.9

ここでも感想音声乗っけてますので、
是非聴いて下さい。
https://open.spotify.com/episode/3rmvaOMkXBtjt4XT8djqB2?si=YTB0AVDPSzKMN
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.0

シネフィルなんだけどゴダール!ベルイマン!で時間が止まってしまっている老人は、妻には呆れられ、若い映画監督に不倫されでもう人生崖っぷち。
旅先でブラブラしてるうちに心臓を痛めてしまい、医者へ行ったら女
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.1

マキタスポーツの死体を担ぐ山崎賢人のショットの向こう側、ピントの合わない画面奥から羆が登場するシーンとか、
やたら凝っている。
雪景色もキレイに撮られてるし、ヴィジュアルに気合いが入っているのもなるほ
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傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

4.0

すげぇ好き。
このアニメ映画じゃないと観れない画に満ち溢れていて、全く古びていない。

3部作の頃からそうだったけど、
工場地帯が大写しになるOPからして東映ヤクザ映画的、キスショットの血痕を追いかけ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

久しぶりに強い山下敦弘映画を観れて、超嬉しい。
柳島克己撮影だから、勿論綾野剛の登場シーン、雨のショットとか格好良いんだけど、むしろ齋藤潤を筆頭とした若手役者の瑞々しさを前面に出す事で得意分野に映画を
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ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画(2013年製作の映画)

3.4

地味!恐らくライカート作品中最も派手な事態「ダムの爆破」が展開されてるのに、実行犯である主人公らは現場をからなるべく離れようとするので爆破音のみで描かれてる。
放棄したボートが水面を滑っていくショット
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.8

ミシェル・ウィリアムズ演じる主人公が金銭的に追い込まれれば追い込まれるほど画面が活気づく歩行、横移動が生まれ、最終的には愛犬と離れなければならないフェンス越しの切り返しが生まれる。
貧困が映画を面白く
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カンダハル 突破せよ(2023年製作の映画)

3.4

ジェラルド・バトラーが「エンドオブ〜」以降の出演作中一番あらすじが込み入っているのでは。
ISI、タリバン、その他武装組織の思惑が「ベルリンファイル」的に入り乱れる砂漠の逃走劇でクライマックスには男二
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

2.2

滅茶苦茶ビミョー。
お祭り映画としては半端極まりなかった。
このシリーズは、シナリオ云々とかアクションの撮り方云々を超えた価値観で楽しめる祭り映画だった(オジサン同士がニヤニヤしてて可愛い)のだが
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処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ(2014年製作の映画)

3.8

1作目に続いて、低予算っぽいがパワフルなゾンビ映画!
増殖するナチゾンビをやっつける為にソビエトゾンビを蘇らせて合戦するというバカバカしい筋書きなんだけど、移動の度に使役したゾンビを使い捨てにしたり、
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.5

「娘を早く嫁がせないとまともな父親になれない」という呪いを、友人、社会、世界から掛けられてしまった笠智衆が、岩下志麻演じる娘の意志をほぼ無視して、1フレームも映らない男の元へ嫁がせてしまう。
芳醇な美
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