延々と歩くさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

延々と歩く

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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

2.9

 なんとなくで付き合い始めてしまった恋人に連れられ彼の実家を訪ねるが、両親は変な人だし土地全体が悪夢的・幻想的に歪みだすお話。

 日本語版ウィキでみると「スリラー映画」とされているが、まあ「分類不能
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.0

 実話の映画化。ベトナム反戦集会が暴動になってしまい、その責任を問うために訴えられた7人(シカゴ7)ともう一人のブラックパンサー党員のお話。

 一週間のうちに二回も風邪ひいちゃって(幸いコロナではな
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この世に私の居場所なんてない(2017年製作の映画)

3.4

 アメリカ製のダークなバイオレンス・コメディ。さえない生活をおくる主人公が、祖母の形見を盗まれてから段々おかしくなっていく・そのうえ更にオカシイ友人までできて完全にイッてしまうお話。

 みる価値はあ
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.2

 オールスターキャストによる風刺コメディ大作。人類を滅ぼす彗星発見!対応策もバッチリあるのだが国内の混乱によってちっともいい方向に行かないで大騒ぎになる。

 アダム・マッケイ氏の映画は、出来栄えは認
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バルド、偽りの記録と一握りの真実(2022年製作の映画)

3.2

 世界的有名人になってしまったメキシコ人を主役に、彼の古巣たるメディア業界やら地元の親類たち、家庭問題やアメリカで育てた子供たちとの関係が幻想的な映像で語られる。

 こういう風刺的芸術大作は知的なア
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.2

 CIAのもとで最強の殺戮マシーンに育てられた主人公が、陰謀に巻き込まれ世界中を逃げ回る。

 監督・脚本をマーベル映画で有名なルッソ兄弟がつとめており、すみずみまで湯水のごとく大金がぶっかけられとる
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

2.7

 地球の危機を救うため太陽系のはしっこまで冒険しながら飛んでいくSF大作。

 ジェームズ・グレイ監督には好きな映画がたくさんあって、でもこれは見逃してたな~と思ったらムービープラスでやってたから録画
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ANIARA アニアーラ(2018年製作の映画)

3.1

 核戦争でダメになった地球を捨て、宇宙船で火星を目指すのだが事故に巻き込まれどんどんヤバくなっていくお話。原作はノーベル賞作家ハリー・マーティンソンの詩「アリアーラ」であり、製作は彼の出身国スウェーデ>>続きを読む

アイアンマン2(2010年製作の映画)

3.1

 マーベル映画はアベンジャーズ関連と「エンドゲーム」は押さえてたけど、その他は割と見落としてる。なのでトニー・スタークがめっちゃ具合悪そうにしてて驚いた。

 悪役ではプロレスラー体形のミッキー・ロー
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ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版(1978年製作の映画)

4.0

 ゾンビどもから逃げ回るため協力したり、むしろ生きてる人間の方が怖かったりする傑作ホラー映画。こちらは出資元であるダリオ・アルジェントとその仲間たちの手によって編集・音楽の差し替えが行われている。>>続きを読む

地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

3.0

 言わずと知れた超有名作。オリジナル(1979年)→特別公開版(2001年)→そして監督本人が一番納得できる内容だという「ファイナルカット」(2020年)の順番で公開された。

 慰問ライブからのプレ
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Z Inc. ゼット・インク(2017年製作の映画)

3.4

 いかにもアメリカらしく、コメディ・暴力・そしてセックス!全部ぶちこんで勢いまかせに突っ走る映画だった。嫌いじゃないぜこの感じ。

 似たような映画なんか腐るほどあるだろうに、そこからこの脚本を選んで
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.2

 フランス映画のリメイク。音楽の道に進みたい主人公が、ろうあ者の両親を説得できなかったり経済問題で翻弄されたりする。

 ウィル・スミスが司会者をひっぱたいた年のアカデミー賞で、作品賞・助演男優と脚色
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.4

 悪かないけどもっと面白くできそうな感じ。

 まあその成功例として思い浮かぶのがロマン・ポランスキーの「反撥」やら「テナント/恐怖を借りた男」だったりするわけで…。

 ブロックバスターやコミック映
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.2

 やたらに重くてゴリゴリだったザック・スナイダー版ユニヴァースはいったんお休み、キャスト・スタッフが一新された「若き日のバットマン」のお話。

 結局スナイダー版って熱心なアメコミファンの間ですらウケ
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スリーパーズ(1996年製作の映画)

-

 ニューヨークの少年院を舞台に、ベストセラーになった自伝小説(議論あり)をもとにした映画。

 自業自得でぶち込まれた少年4人がそこで看守たちからひどく虐待される。出所後ふたりはギャングになるが老いぼ
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オールウェイズ(1989年製作の映画)

3.6

 スピルバーグとリチャード・ドレイファスという「ジョーズ」「未知との遭遇」のコンビが作ったファンタジックな恋愛映画。航空事故で幽霊になっちゃった主人公が、完全に昇天するまえに恋人のために悪戦苦闘する。>>続きを読む

ホワイト・ガール(2016年製作の映画)

-

 ちょっとダーティな世界に近づいた女の子が、性やドラッグの悦びを知りやがる系の映画。

 こんなセールスポイントあからさまなタイプに気難しいボクが引っ掛かる訳ないでしょ?バカにすんな?とか言ってたけど
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突破口!(1973年製作の映画)

-

 イーストウッドとのコンビで有名なドン・シーゲルが、「ダーティハリー」の次に撮ったクライム・アクション。地方銀行からマフィアの裏金を盗んでしまった主人公たちが、せまりくる殺し屋から逃げ回る。

 リア
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

3.1

 日本製大ヒットホラーゲームの映画化。

 映画自体みるのが久しぶりで、そのため終始テンション高めで楽しんだ。目を引くドラマとアクションシーンが連続し退屈させない。とりあえず平均点は取れてる娯楽映画だ
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フェイク(1997年製作の映画)

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 実際にあったマフィアへの潜入捜査のお話。

 アル・パチーノが面倒見は良いがそのぶん騙されやすいヤクザを演じて、彼のキャラクターとして新機軸との評価をされていた。ストーリーには関係ないけど潜入捜査官
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ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件(2016年製作の映画)

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 スペインで大ヒットしたミステリー映画。ありがちな強盗事件から老婆だけをねらうシリアルキラーが浮かび上がる。

 リアリティのある仕上がりで、スペインのおまわりさんってこんな感じなんだろうなって分かる
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ザ・オペラティブ(2019年製作の映画)

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 監督のユバール・アドラー氏は「ベツレヘム 哀しみの凶弾」が大傑作だったけど、こちらは凡作でした。それぞれの場面はキレイに仕上げてるけど、とくべつ引っかかるほどでも無し。「イスラエルからみた敵国イラン>>続きを読む

メインストリーム(2021年製作の映画)

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 YouTubeで成り上がりを目指す若者たちが、権力・金に目がくらんでだんだん狂っていく。

 序盤は面白かった。「ストレンジャーシングス」のマヤ・ホークもめちゃくちゃ可愛くて彼女のためだけに見ていら
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Summer of 85(2020年製作の映画)

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 青春時代にささげられた映画としてすごくまっとうで正解、という感じ。あまり得意なジャンルじゃないけどよく出来てたと思う。

 美青年たちの美しい肢体なんてアレだけどしかし画面が成立するくらいの何か、で
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赤い航路(1992年製作の映画)

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 最初は愛し合ってたカップルが、男のほうが飽きちゃってそれでも別れないもんだからどんどんヤバくなっていくお話。

 わかるわかる男女の仲ってこういうとこあるよね~と言いたいけど全然そんなことない絶食系
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アナザー プラネット(2011年製作の映画)

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 近年アメリカでは低予算ホラーの秀作が量産され、それに引っぱられて世界中から才能が育っているけれど、これが「低予算SF」になると途端に…というイメージ。

 その中で面白かったのが本作。しかしこれも2
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アルカディア(2017年製作の映画)

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 なんか合わない映画だった。全部みるのに3日もかかる。

 なにがアカンかったんやと考えても、いまいち考えがまとまらないし気力も失せてしまった。

 真面目に作られてるのは分かるし、技術の進歩で低予算
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ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

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 「どん底(ロー)にいるからこそ一番ハイになれる」

 若き日に天才詩人とうたわれた主人公が、妻の死をきっかけに再起をはかる…とはいえ登場人物にまともなヤツは一人もいない。みなドラッグか酒でおかしくな
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

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 ジェイソン・ステイサム主演のアクション映画。フランスで大ヒットした「ブルー・レクイエム」を、イギリス出身のヒットメイカー、ガイ・リッチーがリメイクしている。

 面白かったです。警備会社の面々があつ
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

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 ガイ・リッチーの映画ならもうちょいアナログな香りが欲しいけど、とはいえ一応ヒットはしたし批評家受けもまあまあのクライム・コメディ。

 ヒュー・グラントはリッチー監督の映画では楽しそうでよろしい。上
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悪魔の沼(1976年製作の映画)

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 トビー・フーパーは「悪魔のいけにえ」がやたらに褒められてるけどさあ…などとジェラス止まらない監督さんだが、やっぱオモロいのはオモロいと思った。

 PTSDでおかしくなったモーテル経営者が、お客を殺
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インターステラー(2014年製作の映画)

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 「ダークナイト」トリロジーや「テネット」のクリストファー・ノーラン監督が、スピルバーグから譲り受けて完成させたSF大作。

 メチャクチャ面白かったけど、あまりに巨大かつ圧倒的なので観直したりはして
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DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

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 ロシア人映画監督が主導し、ウクライナで撮影されたと言われるとギョッとしてしまうが、作業自体は09年から11年までで終わっていたらしい。

 まあそれで安心できるようなお話でもないのだが…ヨーロッパ最
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キミに逢えたら!(2008年製作の映画)

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 ひとけのない深夜に急いで撮影したという感じ。悪かないけど今から観返すのはな~08年の映画だしね。

 この時期のティーンムービーだったら「スーパーバッド 童貞ウォーズ」や「ナポレオンダイナマイト」、
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エド・ウッド(1994年製作の映画)

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 「史上最低の映画監督」が主人公の伝記映画。

 個人的にはよう分からんかったけど、本作については褒めてる声しか聞いたことが無い。クリエイターや彼らに近いサブカルな人たちの大切な一作、というイメージ。