延々と歩くさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

延々と歩く

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エド・ウッド(1994年製作の映画)

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 「史上最低の映画監督」が主人公の伝記映画。

 個人的にはよう分からんかったけど、本作については褒めてる声しか聞いたことが無い。クリエイターや彼らに近いサブカルな人たちの大切な一作、というイメージ。

真実(2019年製作の映画)

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 全編みるのに時間がかかってしまった。

 日本の有名監督が外国に足場をうつす場合、まず今までの総集編のような映画を撮らされてるイメージがある。北野武の「BROTHER」とか黒沢清の「ダゲレオタイプの
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

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 フランク・ハーバートによる古典SF小説の映像化。監督は「ブレードランナー2049」や「ボーダーライン」のドゥニ・ヴィルヌーヴ。

 間延びしやすいドラマシリーズのファーストシーズンを、2時間30分に
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GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

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 ローランド・エミリッヒ監督の「GODZILLA」以来16年ぶりのハリウッド製ゴジラというとこで、良くも悪くも気合が入りまくっていた。エミリッヒ版が軽すぎた反動から、こちらは全体的にめっちゃ重いし暗い>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

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 でっかい怪獣たちのプロレス映画とか、知的なアテクシが見るわけないでしょ!と思ってたら抵抗できなかったよ…

 監督自身がデジタル映像のビカビカしてる感じに見惚れすぎじゃないかなとか、怪獣プロレスが目
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スター・ウォーズ 特別篇(1997年製作の映画)

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 ジョージ・ルーカスは役者に演技指導しない・できないことで有名だが、そのせいか主役のマーク・ハミルがぽけーっとしてなんもしてない瞬間がけっこうある。

 そしてそれがこの映画のカルト的人気に大きくプラ
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DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン(1983年製作の映画)

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 「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」の庵野秀明がアマチュア時代に手がけた特撮作品。

 アマチュアなのに特撮、というのが何回きいてもスゴイ。岡田斗司夫のような怪物的人物の支えがあったとはいえ、巨大
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突撃(1957年製作の映画)

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 無茶な命令を無視した兵士たちが、上層部の怒りをかって軍法会議で死刑にされてしまうお話。

 第一次世界大戦のなかフランス軍で実際にあった事件が小説になり、それを回り回ってスタンリー・キューブリックが
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

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 キューブリックにはこういう理系でミリタリーなものが一番あってると思う。映像はクールでポップだし、風刺ましましなブラックジョークに批評家たちもおもわずニッコリ。

 まあコメディとしてはちょっと硬くて
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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

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 歴史的な大ヒット作の続編。監督も前作から引き続いてスペルバーグだし、黒沢清さんはこちらの方が好きと発言しておられたが、うーん…。

 なんかスピルバーグは製作にまわって雇われ監督が一生懸命このシリー
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それでも恋するバルセロナ(2008年製作の映画)

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 いつものウディ・アレンという感想しかなかったけど、彼自身が「うまく出来た監督作」に選んでて意外だった。フィルマークスのレビュー読んでるとぴんときてなかった自分のがアカンかったかもとガックリする。コメ>>続きを読む

引き裂かれたカーテン(1966年製作の映画)

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 サスペンス映画の巨匠、アルフレッド・ヒッチコックによる晩年期の作品。批評・興行どちらもダメだったそうだが、そんなにアレかな~ちょっと長いのを除けば傑作と思うんだけど。

 ただテクニックはすごいけど
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スパルタカス(1960年製作の映画)

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 黒澤明が本作を観てえらく感激、監督のキューブリックへ手紙を送ったそうだが…それ「バリー・リンドン」だったかな。

 技術的にはすごいけどキューブリックは納得してなかったそうだ。撮影中もスタジオはうる
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シチリアーノ 裏切りの美学(2019年製作の映画)

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 イタリアが舞台のとんでもねえ実録犯罪映画。

 麻薬の取り分をめぐって抗争が勃発、150人以上も死ぬわブラジルに逃げても息子やら親類が消されるわで、主人公はついに「コーザ・ノストラ」初の密告者になる
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囚われの女(1968年製作の映画)

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 フランスの哲学者サルトルは「地獄、それは他人である」といったそうだが、まあそういう感じの映画。

 かなりレベルの高い映画でめっちゃ面白かったけど、じゃあこれ見て自分も恋愛するぞ!って思うかと言えば
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

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 アメリカ育ちのポンコツ超人たちが、独裁国家に乗り込む「スーサイドミッション」のお話。

 ちょい中だるみするけど、オモロかった。一部の人たちにとってはほとんど理想的なバランスかも。グロテスクかつコミ
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亀は意外と速く泳ぐ(2005年製作の映画)

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 三木聡が監督したコメディ映画。三木さんは「大怪獣のあとしまつ」でやらかしちまったようだが、この初期作品はけっこう良かったです。「のだめカンタービレ」直前の上野樹里もかわいい。

 しかし日本でコメデ
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

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 スムーズに展開していく分かりやすい映画。サム・ライミってあんま追っかけてないけど上手い人なんだなーと感心する。主要キャラクターもみな常識のある良い人たちだった。

 でもお話としては明らかに詰め込み
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スペル(2009年製作の映画)

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 出世を目指して頑張っていた女性銀行員が、うらみを買って呪われてしまうオカルト・ホラー。

 サム・ライミの作風には独特の作り物っぽさがあり、それが「死霊のはらわた」や「ダークマン」、そしてあのトビー
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バスターズ-悪い奴ほどよく眠る-(2013年製作の映画)

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 黒澤明「悪い奴ほどよく眠る」から発想されたという、フランス製のおさき真っ暗系ノワール。

 タイトル通り神も仏もないお話なんだけど、なんぼなんでも暗すぎじゃね、とは思った。まあ世界の真実なんてこんな
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

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 監督デビュー作としてはじゅうぶん合格。監督自身の迫力みたいなものや、世間に対する不信感がリアルだ。代わりにちょっと好みは分かれる。

ラスト、コーション(2007年製作の映画)

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 戦争中の香港を舞台に、日本政府の手先となった男を暗殺するためハニートラップ要員として潜入するが、愛人を演じていくうち色々あやふやになっていくお話。

 雰囲気は整理されてるが愛欲ドロドロな内容で、イ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.2

 シン・ゴジラがそんなにだったから今回はめっちゃハマるかもと思ったら、そうでもない。ただ冒頭のカッコよさにはビビる。

 庵野秀明氏との作業について「過去作品のお気に入り要素をそっくりそのまま再現して
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

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 アルトマンはすごい監督だと思うけど、これはよう分からんかった。原作はレイモンド・チャンドラーによるハードボイルド小説の金字塔。村上春樹氏による翻訳で半分ほど(全部じゃない!)読んでみると、アルトマン>>続きを読む

トータル・リコール(1990年製作の映画)

3.8

 30年前の映画だけど、いま見てもボリューム感がヤバい。最初から最後までステーキばかり食わせるコース料理のようだった。

 タイプは違うがクリストファー・ノーラン監督の「プレステージ」を連想する。ノー
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スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

3.9

 エドガー・ライトにはいまいちハマりきれないけど、本作はメッチャ面白かった。今だとカルト的人気のコメディ映画ってポジションでしょうか。

 ライト氏はタランティーノやギレルモ・デル・トロに連なるオタク
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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

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途中から観ちゃったけど面白かった。原作はノーベル賞作家のカズオ・イシグロ。

 キャリー・マリガンはこのくらいのバランスでいて欲しいけどな~。「マジメな演技派」路線とアイドル的かわいさの中間って感じ
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ターミネーター3(2003年製作の映画)

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 うーむ…「ハリウッド製SF大作」を期待させといて、このチープな絵面は困る。悪い意味で84年につくられた第一作に近いというか。ラストの感じも含め、「核の恐怖」がリアルだった時代のSFって割とこんな雰囲>>続きを読む

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

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 淡々と描かれる、探せばそこにあるような悲劇。だいたい現実なんてそんなもんだぜと言われちゃグウの音も出ないが、苦手なんだよそういうヤツ…まあしかしこれがウディ・アレンの本音というか、老境に至っても描か>>続きを読む

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

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 トム・ホランド版スパイダーマンの二作目。

 若手キャストたちのラブコメが楽しい…でもな~んか「ホームランを目指すと三振も増える」って気もする。

 「映画は脚本が大切」とはきくけど、その脚本に「他
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

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 悩み多きシリアル・キラーのお話。

 トリアー監督らしい笑えるブラックジョークはあるけど、全体としてはあまりピンとこない。前作「ニンフォマニアック」パート1,2のテーマがセックスで、今回はグロいから
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

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 興行成績はアカンかったらしいけど、個人的にはウェス・アンダーソンの映画では一番みやすい。バキバキの凝り性な監督としては「ファンタスティック Mr.FOX」みたいな人形アニメのが向いてるのかもしれない>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

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 ブリー・ラーソンの仏頂面なんか見たくねえよ…と思ってたけど案外よかった。まあ作品自体がマーベル・ユニバースの中だるみに巻き込まれてる感じもある。この分野(?)だとありがちだよなー。

コールド マウンテン(2003年製作の映画)

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 こういう「賞レースには強いけど印象に残らない監督・作品」って時間がたつと語りにくいよね~。ポール・トーマス・アンダーソンみたいな、「寡作だけど国際映画祭の常連」レベルとかならともかく。

 制作はワ
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リプリー(1999年製作の映画)

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 アラン・ドロン主演の名作サスペンス「太陽がいっぱい」と同じ原作小説を、ドロン版より忠実に映画化したもの。

 随分前の記憶しかないけど、色々ていねいに見せてもらった気がする。上級国民にあこがれ身分を
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孤独な場所で(1950年製作の映画)

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 ハンフリー・ボガートは自身の主演作の中で、本作をいちばん気に入っていたという。自分の暴力性に振り回される役なので万人にお勧めはできないかもしれない。

 2007年にアメリカ議会図書館に永久保存する
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