フィンランドのトレイン・ムービー(ロードムービー)。フィンランド映画といえばアキ・カウリスマキだが、そんな感じの映画。異文化交流を最初は不条理的に描いていくのだが、旅を続けるうちに親密さを増していく。>>続きを読む
ボブ・マーリーは好きだから音楽だけでも身体が動き出してしまうほどレゲエ好きだった。その前に観たラスト・ライブ映画が良かったので期待していた。
ただ映画は実物よりもかっこよすぎかな。それは制作者に妻や>>続きを読む
その前に観た『張り込み』と同じ原作であり刑事ものミステリー。ほとんど同時に作られて、大木実が主演なのだが、ヒロイン役がそれぞれ岡田茉莉子と高峰秀子。二人は成瀬巳喜男『浮雲』で共演していた。それぞれの役>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
予告編を観て面白そうかなと思ったが予告編を超える面白さはなかったような。藤原周平の映画を期待したのだが、原作者が違った。
まず草彅の演技は過剰過ぎるかなと思った。そして悲劇になるかと思ったらご都合主>>続きを読む
アイスランドにキリスト教布教に行くデンマークのインスタ牧師の話だが、アイスランド人には悪魔とか言われる。『ミッション』とか『沈黙』とかキリスト布教映画はあるが、ここまでへんな牧師の映画は見たことがなか>>続きを読む
ニカラグアというアメリカの繁栄の裏側の中南米の貧困。ゴミ集積場に棲む少女の寓話。少女はゴミを漁りながら暮らしている。かつては自然の中に生活出来るものがあった野生という姿。ゴミの中には有害物質も含まれて>>続きを読む
父性愛なんだろうけど、凝りすぎたストーリーのように感じる。娘はさっさと父離れせいと。まあ二人だけの家族という感じなんだろうけど、福島の事故を引き摺り過ぎるのも自己中なだけな気がする。そういう村社会の意>>続きを読む
松本清張原作の映画。野村芳太郎監督+橋本忍脚本は数々の清張映画の傑作を作ってきた。その始まりとなる映画だった。助監督に山田洋次なのである。地方ロケのスタイル。ゴミゴミした地方都市の薄幸の主婦が温泉地で>>続きを読む
イスラエルのガザの侵攻は今が一番酷い時だが、この映画はその前の2000年代に撮ったものだ。ただ通常の反戦映画のドキュメンタリーと違い、タイトルやポスターに描かれているパレスチナの人々の笑顔があるように>>続きを読む
離婚調停で父親と会わなければならない11歳のジュリア君が辛すぎる。姑息な手段で母の電話番号を聴いてきたり、新居を教えるように脅したり。それでも父親のパワハラに為す術もなく絶望する日々。父親の除け者感も>>続きを読む
インド人のおじさんはヒンズー教でパキスタンの少女がムスリムであることから、インドとパキスタンの対立の歴史やらその国境をパスポートもなしに密入国していくおじさんの信念。ヒンズーの神々の信念。それを喜劇的>>続きを読む
こういう映画を観るひとはどういう人なんだろうか考えてしまう。自分もその中に含まれるのだが平常心ではいられない。
ポーランド側の妊婦が夫からそういう映像を見せられて、そんな映像を見ないほうがいいという>>続きを読む
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日本文化へのリスペクトがある台湾映画なので高評価なのは頷ける。『Love Letter』とか好きな人は感動するだろう。しかし(これから先はネガティブ評価になるから読まない方がいいかも)、映画をデートで>>続きを読む
調査報道の映画。調査報道の重要性は、そのときの感情でニュースを観て白黒判断してしまうが、時間が経つに連れて判断が冷静になっていく。この事件も幼女誘拐殺人事件として痛ましい事件ならばこそ、素早く犯人逮捕>>続きを読む
大阪人情喜劇で鶴瓶師匠の映画かな。それほど新しさはない安心の家族映画。その防波堤が「あまろっく」という堤防なのだが、震災と台風を絡ませた人情喜劇なので、日本人の泣きポイントは高いかな。
ただどうしよ>>続きを読む
『春と修羅』から『銀河鉄道の夜』の中間ぐらいの作品か。『銀河鉄道の夜』のテスト版みたいな映画で、東北の飢饉と妹の死から科学を勉強して、人類を幸福にさせるドラマだけど話の作りは飛躍がありすぎたりして、詩>>続きを読む
アラスカの「黄金郷」時代を描いたチャップリンの「笑劇」。大晦日から正月にかけてみんなでTVを観た記憶がある。食べ物が尽きて靴を食べるシーン!とか。チャップリンが美味しそうに食べるのを観ながらおせちとか>>続きを読む
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「悪は存在しない」というタイトルから親鸞の「悪人正機説」を連想した映画だった。それは自然の描写力が和歌のように感じたのであった。木々の梢や鹿の鳴き声や月の姿。それらはまさに西行の和歌であるような(ちょ>>続きを読む
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妻(彼女?)を殺された男が殺した男に何度も復讐するがそのループから逃れたいという気持ちが犯罪者の男と共有していくような精神的な治癒(宗教的なゲームか)のようなのだが、輪廻から解脱するということのような>>続きを読む
マリウポリに地獄を見る。誰がこの戦争を止められるのか?戦争の姿がここにある。無慈悲な神なき世界だ。テレビでながら見していたが、ことの重大さはただ見るしかないのだ。世界の滅びの姿を。映画館での一時間半を>>続きを読む
映画専門学校の人がお勧めする映画のような。一般的なエンタメ映画とは趣が違う。ロードムービーだということだがボスニア紛争時のことかと思ったら現在の紛争を描いている。いまある危機的な世界とオブジェとしての>>続きを読む
薬物中毒を告発する写真家ナン・ゴールディンの活動と半生のドキュメンタリー。製薬会社を経営するサックラー家は慈善活動家でもあり、美術館や芸術活動に寄付をしているが、自社のピオイド系の鎮痛剤オキシコンチン>>続きを読む
ソフィア・コッポラで期待したけど誰に共感したらいいのかよくわからなかった。プリシラは最初からプレスリーのアクセサリーみたいなものだし、そうなる結果が予測出来なかったのは幼かったということなのか。プレス>>続きを読む
この映画はタイトルが出るオープニングが決まっていて好きだ。最初は飛行場で密輸の金を受け取るシーンでそこからチョッパーバイクに乗ってステッペンウルフの「Born To Be Wild(ワイルドで行こう)>>続きを読む
最近こういうサイコパス映画も多い。世界がサイコパス(狂っている)よりも人もサイコパスでなおも闘い続けなければならない悲惨さ。でも見入ってしまう。これも生存競争なのか?
10年前にNHKのドキュメンタリー番組で長江源流を旅した監督が、10年後に再び訪れるというドキュメンタリー映画。TVでも放映されたようなのだが知らなかった。
まず激動の中国の揚子江の街の変化が凄まじ>>続きを読む
イーストウッドのマカロニ・ウエスタンの集大成的な。音楽もいい。マカロニ・ウエスタンはみんな同じとか言われるが、これは笑いもあって楽しい。南北戦争が絡んでスケールアップ!イーストウッドの首吊りシーンで、>>続きを読む
録画観賞。
この頃から韓国映画は面白いと思えてきた。北朝鮮問題は微妙だし、複雑な国民感情がドラマ化されていた。サスペンスというのも成功している。調査官がスイス育ちの韓国人というのも面白い。
中国版の『ソウルメイト』を先に見ていたので、中国版よりは劣るかなという感じだが、ストーリーはほぼ一緒なので役者の演技の違いというところか。それでも韓国版の二人が悪かったというのではなく、やっぱオリジナ>>続きを読む
女性のためのNY観光映画なのか。三角関係映画だけど韓国人の幼馴染は初恋の女に会う気になれるのかな。アメリカ人の夫はそれを許すのだろうか?年代的なこともあるかのかな。倦怠期の夫婦が刺激を求めるための寝取>>続きを読む
タル・ベーラは三本目だが、この映画が日本初公開だったのか?最初に『ニーチェの馬』の衝撃も、『サタンタンゴ』の芸術性も体験済みだったので、この映画はタル・ベーラの映画としては面白いが通常の映画と同じよう>>続きを読む
呪われた「鉄の爪」ファミリーの実話ドラマ。「アイアンクロー」といえばフリッツ・フォン・エリックはプロレスファンに馴染みがあるが、プロレス人気だった頃はアイアンクローごっこが流行るぐらいのレスラーだった>>続きを読む
ドキュメンタリー手法で感情移入を廃するドラマのように思えた。それだからけっこう論理の積み重ねの映画だからか見るのも疲労してしまう。それが報われることなく未解決事件となるのだから。NHKの「松本清張の『>>続きを読む
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一本目は『Here』を爆睡していたので、こっちはしっかり見た。ベルギーの移民オバサンの話で『Here』よりはわかりやすいかったような。2つとも出会いがテーマなんだが、『Here』の方はちょっと分かりづ>>続きを読む