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コンパートメントNo.6のyadokariのレビュー・感想・評価

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)
4.1
フィンランドのトレイン・ムービー(ロードムービー)。フィンランド映画といえばアキ・カウリスマキだが、そんな感じの映画。異文化交流を最初は不条理的に描いていくのだが、旅を続けるうちに親密さを増していく。最後は夢のペトログリフを見つけて欲しいとまで期待してしまう(それはファンタジーだが、観客が期待するのだ)。

ロシア人青年の自己中だがその中にある人を思いやる気持ちとフィンランド女性(大学院の研究生?)の旅の思い出。旅をしたくなる映画だが綺麗事ばかり描いてないのがいい。その世界は氷の世界なのだが温かい。

音楽もいい。「コンパートメントNo.6」はシャネルの5番よりも香ばしい。
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