ゲルさんの映画レビュー・感想・評価

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ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

3.8

静謐で淡々とした雰囲気が、ザ・北欧映画といった感じ。
内容は罪深かったりするのだが……。
アイスランドの美しくも過酷な自然環境は見応えがある。
それこそ自然以外何もないような環境では、人間が狂気に支配
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成功したオタク(2021年製作の映画)

3.3


韓国のものが好きなわけではないけれど、テーマに身に覚えがあったので鑑賞。
自分の場合は、高校時代に好きになった芸能人が数年後に強制わいせつ罪で逮捕された。
それなりにニュースになったし、被害者が存在
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辰巳(2023年製作の映画)

3.5

葵役の森田想が出演していなければ、きっと観ることはなかったであろう設定・世界観。
前半は1分に1回以上はありそうな暴力シーンの連続。
自分には関わりがなさそうな世界だなぁと思いながら観ていたけれど、意
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リトル・エッラ(2022年製作の映画)

4.1

あたたかくて優しくて楽しくて、最後はホロリときてしまった。
カラフルな服が似合うキュートなエッラ、もう何をしても可愛い!
子ども目線の作品はあまり得意ではない自分でも、本作は本当に観て良かったと思えた
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無名(2023年製作の映画)

3.5

シリアス100%で、笑いなど一切ない。
この作品を本当に楽しむには、この時代の歴史に明るいことが必須条件。
それぞれの置かれている立場や人間関係などを理解するのがなかなか難しかった。
暴力シーンや殺害
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.7

原作未読。
優しい雰囲気に包まれていて、安心して観ていられる。
メインのふたりがお互いを支え合う関係が素敵で、安易に恋愛に結びつけないところがこの作品の良いところ。
こんな関係、現実にはなかなかないと
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霧の淵(2023年製作の映画)

3.4

静寂に支配された作品で、眠くなってしまった。
ザ・河瀬直美監督!といった感じ。
自然の美しさは十分に表現されているけれど、抽象的すぎる。
自分には合わなかった。
秘境の宿を訪れたような気分は味わえた。
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

原作未読。
中盤くらいまではかなり笑える。
自分もカラオケ好きなので、とても興味深く楽しく観ることができた。
ヤクザたちがひとりずつ歌を披露するシーンはネタ見せにしか見えない。
ただ楽しいだけのエンタ
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版(1966年製作の映画)

3.9

原題が全然違う。
初見だったので、実際に観るまで前作の続き物と勘違いしていた。
一応2なので1と比較すると、ストーリーが複雑になり、作品の規模もだいぶパワーアップしている。
1は撃たれた人がやたらピョ
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瞼の転校生(2023年製作の映画)

3.9

既に自分の道を心に決めたまっすぐな中学生・裕貴の思いが、素直なストーリーに乗ってすとんと胸に落ちてきた。
『瞼の母』をオマージュしたタイトル。
昨年、大衆演劇をテーマにした『邯鄲の夢』を観てとても良か
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夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

3.8

過去に観たような気がしていたけれど、蓋を開けてみたら初見だった。
音楽が印象的。
劇伴抜きにこの作品を語ることはできない。
オルゴールと劇伴が共鳴しながら展開するシーンに、目と耳が釘付けになった。
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熱のあとに(2023年製作の映画)

2.9

精神世界を深掘りするような台詞を理解するのがなかなか難しかった。
文学的な台詞は舞台作品のよう。
後半の自宅のシーン以降はすべてが謎で、一体何を観ているのかわからなくなってしまった。
越川道夫監督の『
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フィリピンパブ嬢の社会学(2023年製作の映画)

3.6

白羽監督、原作者の中島氏の舞台挨拶付き上映にて鑑賞。
原作未読。
監督もおっしゃるように、ラブストーリーだった。
翔太側から見たら純愛だが、ミカ側から見たらどうなのだろう。
幸せ(?)のスタートライン
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エル・スール(1982年製作の映画)

3.8

繊細な娘と更に繊細な父親の物語。
15歳になったエストレリャがとても大人っぽくて、父親の精神年齢を既に超越しているように見えた。
父親は大人になることを拒否しているように思えた。
仄暗い空の青さや城壁
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.7

男性が年上の年齢差カップルで、いつまでも成長しない男性を女性が精神年齢で追い越してしまい、あっけなく離婚するというよくある話。
女子中高生向けの少女漫画のような前半のシンデレラストーリーを見て、キャー
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.7

都会的な空気感、一貫してシリアス。
静かだけれど会話量は多い。
滑らかに流れて行く会話を聞いていたらなんだか眠くなってしまった。

パリ・ブレスト 〜夢をかなえたスイーツ〜(2023年製作の映画)

3.6

悪くはない。
詰め込みすぎなだけである。
2時間弱で表現出来る話ではない。
これは連ドラでやるべき内容だ。
あれもこれもエピソードがありすぎるので、ひとつひとつに時間を割くことができず、薄味になってし
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

雪の山荘で転落死……ついつい『かまいたちの夜』を連想してしまうけれど、全然違った。
かなり多くの時間を裁判シーンに割いている法廷ものであった。
日本では好みが分かれそう。
法廷ではほとんどシチュエーシ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.6

どんな発明でも、活かすも殺すもそれは人間次第である。
良い作品ではあるけれど、さすがに長すぎて集中力が続かない。
会話量がとにかく多く、音楽で雰囲気を説明している。
原爆実験のシーン以外はほとんど会話
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すべて、至るところにある(2023年製作の映画)

3.4

リム・カーワイ監督の舞台挨拶付き上映にて鑑賞。
お茶目な感じの人だった。
ストーリーが断片的で、ドキュメンタリーのようでもある不思議で無国籍な作品。
ゆらぎが大きく、自分で考えなければならない部分が多
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

3.7

舞台挨拶付き上映にて鑑賞。
井上淳一監督の自叙伝らしい。
前作とは監督が異なる。
前作はパワーを感じられる作品だったが、今作は映画愛や優しさが勝っていた。
所々笑えるシーンもあり、楽しく観られる。
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.8

ショートカットのカティ・オウティネンが素敵。
2人の男たちの不器用さがなんとも可愛らしい作品。
何事もなかったかのように日常へと戻るラストシーンも良かった。

i ai(2022年製作の映画)

3.5

メッセージ性の強い作品。
赤が鮮烈な印象を残す。
生と死、夢と現実の狭間を浮遊するようなとらえどころのない物語。
自分は氏のファンではないので刺さらなかったけれど、マヒトゥ・ザ・ピーポーファンは必見。
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.8

淡々とシュールなザ・北欧映画。
アキ・カウリスマキ監督の作品の中ではドラマチックなストーリー。
説明的なところがほとんどなく、そこにあるのは事実のみ。
自らが招いた運命に翻弄されるアンリを応援したくな
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.3

犬とケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。
まさに自分のためにあるような作品。
犬好きには本当におすすめ。
安心してください、犬がひどい目に遭うようなシーンはありませんよ。
今、そのような映画は作れない…
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.8

体力のあるときに観た方が良いかもしれない。
ものすごく静かな夜の作品で、眠りの国からのお誘いが……。
日常的な設定ではあるが、芸術性が高い。
人物が映っていないカットは絵画のように美しい。
仕事後に最
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奇跡(1954年製作の映画)

3.5

科学的にはあり得ない話。
宗教色が強いので、聖書を理解していないと「いやいやいや……」で終わってしまう可能性も。
緩急が少ないので、眠気との闘いに負けてしまった。
どのシーンも絵のような画力の強さがあ
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12日の殺人(2022年製作の映画)

4.0

評価がそれほど高くないのが不思議。
未解決事件ものや『悪なき殺人』が好きなら楽しめると思う。
淡々としたミステリーであり、日本のようなドラマ性の高い刑事ものを期待するのは違うかも。
テーマがテーマなの
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吸血鬼(1932年製作の映画)

3.6

以前フィルムで観たことがあったが、記憶からすっかり抜け落ちていて、図らずも二度目の鑑賞となった。
吸血鬼感は少なめ。
コナミの悪魔城ドラキュラシリーズのようなゴシック感ホラーを求めて観るのはちょっと違
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

4.2

映画を観て久し振りに衝撃を受けた。
すべてが完璧な約100年前の作品。
画面に映る人々の表情での演技力が全員素晴らしく、画力が強い。
日本語訳が素晴らしくて無駄が一切ない。
絶え間なく流れる音楽によっ
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パレード(2024年製作の映画)

3.7

藤井道人監督の舞台挨拶付き特別上映会にて鑑賞。
化女沼レジャーランドを知っている人はぜひ観てほしい。

良くも悪くも、野田洋次郎氏の音楽の世界観に支配された作品。
ストーリーの根底がファンタジーなので
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コットンテール(2022年製作の映画)

3.0

ピーターラビットは自分のバイブルでもあるけれど、『コットンテール』というタイトルがピーターラビット関連であることには作品を観るまで気付かなかった。
ピーターラビットを読んでいなくても問題ない内容。
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.5

台詞と間(ま)と静寂で構成されている。
映画好きのための映画なのだけれど、クライマックスまでがとにかく長々しく感じて、3回くらい意識が飛んでしまった。
もう少し緩急があれば……。
自分には刺さらなかっ
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

3.8

1991年の作品。
多くの場面で音楽が流れている。
80年代後半~90年代くらいの音楽が大好きな自分には夢のような時間だった。
ケニー・ロギンスが聞こえてきて心躍った。
異常にテンションの高い前半、そ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

医療のアイディアはブラックジャック的である。
それだけに留まらない、女性の解放を描いた壮大なストーリー。
幼児というか、人間になりたての生き物状態からすっかり大人となるまでのベラを、エマ・ストーンが全
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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

3.7

自分はリアルタイムで観ていたわけではないので、めちゃくちゃ思い入れが深いわけではないけれど、20年経ってもほぼ同じ声優がキャスティングされていることは素直にすごいと思う。
カガリの声はあまり違和感がな
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