ころんさんの映画レビュー・感想・評価

ころん

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クラメルカガリ(2024年製作の映画)

3.8

大正ロマン×箱庭世界=クラメルカガリ

クラユカバに続いて鑑賞。こちらもとても好きな世界設定でした。クラユカバと繋がりがありそうな、なさそうな…どうなんだろう。
地下に潜り地図を書く地図屋の少女カガリ
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クラユカバ(2023年製作の映画)

3.5

大正ロマン×スチームパンク=クラユカバ

61分に詰め込んでいい情報量ではない、常にフルスロットルでとんでもないスピードで物語は進んでいく。事件は解決するし、伝えたいであろうことも受け取れたと思う、で
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不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

これ以上ないくらいの恋愛映画であり、時間と記憶に関する映画でもある。

劇中でも演奏されているGO!GO!7188「C7」の歌詞があまりにも長谷部りのすぎるので引用させていただきます。

 心配なのは
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ハードボイルド・レシピ(2023年製作の映画)

3.5

ゆるふわボディーガード(実は悪徳専門の凄腕)VS汚職刑事と前科持ちの三姉妹。
犯罪娯楽活劇という言葉通り、女の子達のアクションを楽しむB級感あふれるハードボイルドを意識した娯楽作品。
実際に見慣れてい
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.8

好きなキャラが出てたりタイミングが合えば観に行くくらいで熱心なファンではないけど、安定安心のクオリティで今作も面白かった。今回は平次と和葉が出ているので楽しみにしてました。
がっつり追いかけてるファン
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親密さ(2012年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

夜に落ちていた言葉達を集めて作った『親密さ』
ひたすらに言葉の暴力
世界は情報じゃないし、尊敬と尊重は違う
選択しないということはできない、選択しないという選択をしているから
ラストショットがすべて
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

オッペンハイマーの半生を3時間で追体験する濃密な時間。
IMAXレーザーGTで観たこともあり、映像の迫力、低音を中心とした音の圧もすごく、とても刺激的な映画体験だった。

国のためにという建前で知的好
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

パスト ライブス 再会
過去 と 生きている今 が再会する

互いの初恋を終わらせるために、さらに良い未来に進むために、ふたりが話し合うことは必要だったのだと思う。12歳で別れ、24歳の時に一時的に連
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走れない人の走り方(2023年製作の映画)

3.5

主人公とは別の理由、状況で走れないでいるのでちょっとだけ勇気がもらえた。
映画製作とは関係なさそうなシーンが所々挟まれ、最後に回収されるのかなと思ったらそんなことはなかった。でもそんなシーンをノイズに
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見知らぬ人の痛み(2022年製作の映画)

3.8

見知らぬ人の痛みによって自分の痛みを自覚する、共感を得る、感覚が麻痺することによって有耶無耶にする…etc
誰もが経験あることだと思う。ネットを見れば様々な情報が溢れかえっている現代、情報は自身の受け
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貴公子(2023年製作の映画)

3.8

直前に硬派なノワール映画を観ていたのでエンタメ寄りの本作に気持ちを合わせるのにちょっと時間がかかった。
韓国ノワール映画といえばたくさんあるけれど、こんなに笑えてハッピーエンドもありなんだなぁというの
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辰巳(2023年製作の映画)

4.8

辰巳という男が格好良かった。悪人になりきれない不器用さ、様々なものに対する諦め、でも諦めきれない往生際の悪さから感じる人間臭さ。
ロケーションも最高で、こんな大自然日本のどこにあるの…と思いつつも路地
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

犯罪を犯してもお金を払えばクローンに罪をなすりつけることができる。という設定に興味を持って観に行ったので途中から宇宙猫みたいな顔になっちゃった…
金持ちの道楽、人間の醜さのオンパレード。本能的な嫌悪感
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メメント(2000年製作の映画)

4.0

記憶は自分の確認のため。
記憶がその人をその人たらしめる。
でも記憶ほど曖昧で信用できないものもない。
その点、記録は絶対的な証拠として残る。
書いてある内容が正しいかはともかくとして。

10分しか
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

-

おんたんと大葉くんが出会ってから物語が動き出す。
非日常と隣り合わせの日常をこれでもかと丁寧に書き、説明も十分すぎるくらいした。あとは後章に期待です。

12日の殺人(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

女子大生が焼死した事件。班長になったばかりのヨアンはこの事件を担当することになる。

被害者の親友である少女から友人関係を聞き、調査をすすめていくが有効な手がかりは見つからず。男性関係が奔放だったため
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.8

憧れの人と夢みたいな恋をして
普通ではできないようなことをたくさん経験して
結婚して子供も産まれて
でも14歳でエルヴィスと出会ってしまったが故に"普通"がわからなくて
最終的には自分らしく生きていく
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天然コケッコー(2007年製作の映画)

3.8

田舎の良い所も悪い所も
登場人物達の良い所も悪い所も
ありのまま写していたのが良かった

大事件は起こらない、日々の積み重ね、季節の移り変わり
そんな中で変わっていく気持ち、成長していく子供達
2時間
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

3.5

即席のコピーバンドが文化祭でのライブを目指す3日間。
元々軽音部だった3人に韓国からの留学生がボーカルとして加入しブルーハーツをコピーする。

公開当時に観た時はこういうのいいなぁと思ったけど、今観る
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.8

料理美味しそうだし映像の色合いも好きだし環境音多めで心地良くてうとうとしながら観てしまったのでリベンジ戦。また映画館で観れて良かった。
冒頭の、最低限の会話のみで料理を作っていくシーンがテンポ良くて何
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愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)

3.5

これぞハリウッド映画って感じだった。
アフリカの広大な自然、野生生物達、現地の文化や生活の様子など、映像だけでも満足度が高い。
ちょっと考えが浅い気もするけど、実際に行動を起こして結果を出すカレンは強
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

4.3

時系列の曖昧な映像が流れていくうちにそれぞれの映像の繋がりがわかってきて、うわー!おもしろー!!すご!!!ってなった
シンプルな脚本とモノクロ映像が最高にクール

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

次に何が起こるか予想できないという点ではとても面白かった。
妄想?夢?幻覚?それとも現実?明らかに普通ではないことが起こり続けるので観ている側もきがへんになりそうです。もしくは追い詰められていくボーを
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春画先生(2023年製作の映画)

3.5

愛すべき変態達が繰り広げるラブエロコメディ〜SMプレイを添えて〜。
タイトルの出るタイミングが奥ゆかしくて良い、最初こそ春画を鑑賞しているけど辻村が出てきたあたりからあやしくなってきた。
現代では、性
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.3

愛を終わらせない方法は
愛していると伝えないことだと思った。
だから彼女があの時抱いた思いは、終わることなく永遠に残り続ける。

様々な愛を持つ人々の"愛を終わらせない方法"が提示されるが、肝心の2人
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ループものといえば失敗を繰り返しながら正解に近づいていき目標を達成するものが圧倒的に多い。でもこの作品は真逆。そこが面白い。
恋人を殺した男(死刑囚)を毎日殺す主人公(執行者)。そんな日々を繰り返すう
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.5

THE 正義 VS 悪
禁酒法の時代、シカゴを牛耳っていたギャングに正義の心だけで戦うことを決意する財務官。
寄せ集めの4人が少しずつ仲を深めつつ圧倒的な強さを持つギャングに挑む王道展開!………だけど
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

裁判のシーンからが本番。
不審死した夫の殺人容疑をかけられた妻。
死亡した夫を発見したのは事故が原因で後天的視力障害を持つ息子とペットの犬、当時現場にいたのは妻のみ。

死人に口なし。
自分のことは話
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

好奇心旺盛で行動力もあるベラの冒険譚。
純粋で無知な彼女はこの旅を通じて何を知ったのか、感じたのか、学んだのか。
そして自身の過去について知った時どういう決断を下すのか。

あからさまにCGだな〜って
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i ai(2022年製作の映画)

4.0

赤、赤、赤、たまに青。でもやっぱり最後は赤。
空から血が出てる。

前情報一切無しで鑑賞、監督さんが普段はバンドをやられてる方と知って納得。初めてギターのコード弾いた時の感動、バンドメンバーと合わせた
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.8

とても良くできた映画。
ストーリー、ビジュアル、見せ方、全て完璧に計算されているのではと思うくらいに分かりやすい。
なんてことを真っ先に思ってしまった自分にちょっと幻滅した。
登場人物達と同じ中学生、
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.0

戦争シーンのない戦争映像。
でも間違いなく戦争映画だった。
当時の日本の悪い部分をこれでもかと書いてるのが良かった。

理解できないと分かっていても相手のことをわかろうとすること。
理解できないからあ
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.8

女性蔑視が当たり前だった時代に、あのラストは最高すぎる。どっかいちまえばいい。

おそらく自身のトラウマから、レイプされそうになっていたテルマを守るためにとっさに男を殺してしまったルイーズ。そこらから
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ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

3.5

ピアノレッスンってそういう意味かーいと思わずツッコミ入れたくなってしまった。この邦題で良かったのか….

浜辺に置かれたピアノ、ドレスを纏った母と娘…というポスターからは想像できない愛憎渦巻く変態度マ
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

原作は気になりつつも未読。アニメも見るタイミングがなく、映画にて初見。
映画単体でも楽しめる作りになっていて、杉元とアシㇼパが中心に進んでいくのでわかりやすい。互いを「アシㇼパさん」「杉元」と呼び合う
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台風クラブ 4Kレストア版(1985年製作の映画)

3.8

台風がくるというだけで無性にワクワクしていた子供の頃。夜のプールに忍び込んでふざけてみたり、クラスの誰が好きか話したり、たまには授業をサボったり。
そんな中学3年生の少年女達が台風が来た夜に学校から出
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