ころん

哀れなるものたちのころんのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.5
好奇心旺盛で行動力もあるベラの冒険譚。
純粋で無知な彼女はこの旅を通じて何を知ったのか、感じたのか、学んだのか。
そして自身の過去について知った時どういう決断を下すのか。

あからさまにCGだな〜って背景だけど衣裳がインパクトあって負けてないし地名は同じだけど遠い未来が舞台だったのかな、もしかしたら別の世界線の話かな、ちょいちょいSFっぽさあったし。ビジュアルの強さに隠れているけど生理的な気持ち悪さや人間の根源的な欲求がわかりやすいコメディや現代に合わせて肯定的な書かれ方をしているように感じた。だからこそ、話題になって消費されていくこの現実がなんとも皮肉に思える。

とはいえヨルゴス・ランティモス監督作品はロブスターのみ鑑賞済、映像で煙に巻かれた気分になったので観る順番まちがえたなーと。他の作品を観てから改めて観直したい。
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