ミヅキさんの映画レビュー・感想・評価

ミヅキ

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関心領域(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「悪の陳腐さについて」

ナチスにおけるあらゆる蛮行は絶対的な悪によってなされたものではなくて、時代や条件や状況の取り合わせでほとんどどんな人でもルドルフヘス(あるいはアイヒマン、あるいはゲッベルス)
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こわれゆく女(1974年製作の映画)

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彼女の精神が壊れる原因は家庭にあるので精神病院に送っても無駄なんです、、

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.5

ドストライク

映画を鑑賞した後、映画館をまるで何事もなかったのように立ち去ってすぐに日常に引きずり戻される時と、しばらくは余韻に耽って目に映るものひとつひとつが愛おしく感じられる時があるのですが、こ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

最後にマーティンスコセッシが登場して笑っちゃったおかげで最後の大事な部分全然耳に入ってこなかった

アメリカもオーストラリアも、なんで元々原住民がいたのに当たり前のように白い人たちが国を統治してるんだ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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時間と空間と生死とあらゆるものが渾然一体となった多義的な世界観を『君たちはどう生きるか』というタイトルでなんとかラッピングを試みた作品

精力的に創作活動ができるうちに自分の全てを出し切りたい、伝えた
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

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官能的な手が主役の映画

「オー、ジャンヌ」って情熱的な台詞、フランス映画ならではだな、、

主人公の倫理観がドストエフスキーの『罪と罰』を彷彿とさせる

デルス・ウザーラ(1975年製作の映画)

4.0

大自然が美しい

自然と共に生きることで身につけた知恵や磨いた勘を馬鹿にしてはいけないですね

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

狭い部屋に住んでいても思考は翼を持って自由に羽ばたくことができるし、逆も然り
フォークナーの小説の世界観を取り込んで夢想することができる彼は素敵だ

人間讃歌の映画のように思えた
みんながやりたくない
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ルアッサンブラージュ(1982年製作の映画)

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目に見える全てのものごとを記号として理解してしまいがちな私たちへの反省を促す映画

“For many of us, the best way to be neutral and objective
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

4.0

歌舞伎を観てるのかと錯覚した

預言者が浮世離れしすぎていて笑いを抑えられない

悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)

4.1

ストリーミングにも蔦屋にもなかったから観たいと思って早5年くらい経過してしまったメロドラマ映画

自分のアイデンティティを偽ってはいけませんという訓戒

サラジェーンの母親あまりに健気なのに全然報われ
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七人の侍(1954年製作の映画)

-

スペクタクル満載の迫力満点映画、さすがに圧巻でした

ベストサムライ賞は久蔵に送りたい

ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー(2022年製作の映画)

4.6

おもしろ!!

日本で上映されないとおかしいけど、日本で上映しないという決定がなされる理由も分かる(ジェンダー問題に対する意識の低さと上映するか否かという意思決定をするのが主に男性であるからという理由
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羅生門(1950年製作の映画)

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度重なる災害や飢饉で土地も人間の心も荒れ果てた時代、1人の男の死をめぐって我欲にまみれた者たちが己の都合のいいように各々の物語を語る

自分を擁護するためなら人はこんなにも迫真の表情で嘘を語ることがで
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素晴らしき日曜日(1947年製作の映画)

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侍もいなければ超人的な柔術の技を身につけている人もいないし、極悪人も登場しない

黒澤映画にあまり明るくないので上記のようなステレオタイプなイメージしかなかったけれど、市井の人々を描いた素朴な映画も撮
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酔いどれ天使(1948年製作の映画)

3.9

三船敏郎が若くてあまりにもダンディだった。黒澤映画出演の華々しいデビューだなあ

病気にうなされてる時にみていた夢が表現主義を連想させた。桶の中からむくりと起き上がるもう1人の自分がどこまでも追いかけ
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姿三四郎(1943年製作の映画)

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黒澤明のスタイルがもう確立されてる

時節柄カットされた場面がどんなものだったのか気になるなあ

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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トルーマンが悪魔に見えたなあ、でもあながち誇張じゃないみたいね

ノーランが相変わらず音にこだわりを持ってるのが伝わった。爆発音を自在に操るのがやっぱり得意だった

日本で公開されるのかどうかが今後の
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

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ウェスアンダーソンらしさ全開のデッドパンな登場人物はどちらかというとそこまで好きではないんだけど、計算され尽くした色調とかセットとかは相変わらずでわくわくした

『欲望と言う名の列車』を仄めかすシーン
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激突!(1971年製作の映画)

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えーっと、ホラー映画ってことでいいかな?

ホラー的要素、例えば暗闇とか死者と人の中間的な存在とかは全く出てこないのに、サイコみたいなキリキリした音楽とか、望ましくないもの(長距離トラック)が振り払お
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