ミヅキ

素晴らしき日曜日のミヅキのレビュー・感想・評価

素晴らしき日曜日(1947年製作の映画)
-
侍もいなければ超人的な柔術の技を身につけている人もいないし、極悪人も登場しない

黒澤映画にあまり明るくないので上記のようなステレオタイプなイメージしかなかったけれど、市井の人々を描いた素朴な映画も撮るんだ、と新たな発見があった

ジョンスタインベックの『ハツカネヅミと人間』のテーマをやや連想させるようなお話。実現するかは別として、先の見えない底辺の人生を送る人々にとっては未来への希望を持ち続けることが生きることの原動力になるのだと思い知らされた。戦後の瓦礫から生まれる希望は尊く美しい。
ミヅキ

ミヅキ