たさんの映画レビュー・感想・評価

た

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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

これこそ点数がつけられない。
まずみた後に感じたイメージは以下のようなもの。

***

我々は大きな旅客機に乗っている。長い滑走路をじっくり時間をかけてゆっくり加速していく、その加速の仕方があまりに
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

2.8

主演の演技力は素晴らしい。あとドラッギーな映像は良いね。それ以外は見るに耐えない。全体的に幼い印象。戯画化しすぎて空振りしている。ただ主人公演じる松岡さんのブチギレだときの演技とか表情は見もの。溢れる>>続きを読む

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.4

 アキカウリスマキ監督作品でマッティ・ペロンパーとカティ・オウティネンが主演の作品というだけで百億点です。
マッティ•ペロンパーという俳優の演技というかもはや存在が特に素晴らしい。彼のすっとぼけたよう
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

2.0

生きにくさを抱えた人たちがこの世界にいる。それを描く前半のシーンは良かった。後半は蛇足。説明的過ぎるしこざかしい。なんでこんなに面白くないのか考える時間を過ごした。この違和感はなんだろう。


以下メ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.9

枯れ葉
いつかインタビューで監督が自分の映画内では映画と音楽が闘っているのだと言っていた。再鑑賞し音楽の勝利を強く感じ感動した。悲しい曲や悲しい詞は良くないと言う人もいるがこの描き方はまさに希望だ。あ
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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

3.9

王国。

いかなる事情があったとして他人の命を一方的に殺めることは肯定できない(それが自分にとっての弱者である場合はなおさら)。なのでこの作品を手放しで評価することはできないけれど、最近の作品には少な
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ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

3.0

断片を投げつけられているような感覚。ここまで支離滅裂だと逆に自分ならどうするかを考え始める。その感覚を心地よく感じる。でも見る際には気を付けてほしい。必ずアルコールを買うこと。素面ではとても耐えられな>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.7

あまりにも示唆的な作品で、描かれていない部分を想像することではじめてこの映画は閉じられる。
1回目の感想では、わたしは高級イタリアンのコースに行ったのだと勘違いしていたのかもしれない。注意してこの作品
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

2.0

その鼻息こそ素晴らしい

(ネタバレを大いに含むため鑑賞前には読まないでください)

***

何がよかったって1番よかったこと、それは『インコたちの鼻息』だろう。インコに捕らえられた時に、BGMがな
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.5

これは私に向けられた映画だ。

人の評価など関係ない。
CGがどうだとか、人物の深掘りがないだとか、唐突だとか、アクションシーンがしょぼいだとか、、、全部どうでも良い。
僕は鼻からディズニーランド的な
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

1.8

ライト四畳半主義者向き映画。

この映画を愛するもの、所詮四畳半的なものが好きなのであって、本質的な四畳半を愛するものではない。それは断言させてもらう。
批判もあろう。しかしその一切は受け入れなれない
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スティーブ・ジョブズ(2013年製作の映画)

2.0

映画スティーブ・ジョブズをみた。初めは良かった。人格破綻者で厄介者ものの描写は良い。ただ最後力技で美化するのはやめてほしい。色んなところに気を遣って作ったビジネス映画。星2つ。

希望の灯り(2018年製作の映画)

3.8

佳作

本当に栄養がある作品というものは本作のようなありふれた日常に潜む見過ごしがちなドラマをありありと描く作品なのだろうと感じさせられた。

大型ショッピングモールに採用され試用期間を過ごす青年の話
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.0

あまりに詰め込み過ぎた世界観の広がりは逆にその狭さを際立たせることとなった。
期待していただけに非常に残念に思う。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

1.0

こぞって高評価
…みんな狂ってるのか?
最後のアニメーションのところは良かったですね。
一言で言えば、「Universal Studios Japan」。

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.0

くだらないほど平凡な時間を共有すること

コロナ禍によって失ったもの。
それは、仕事や命ももちろんあるが、その陰に隠れた他者とのくだらないほど平凡な時間ではないだろうか。この言葉自体が使い古されて平凡
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

2.7

蛇足に蛇足を重ねてもはや二足歩行している。

冒頭の自己言及的なメタ的視点はおもしろかったが、その話を受けた回答がされているとは到底思われずチープな作品となってしまっている。物語に緊張感がなくそれこそ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.7

平穏を装うこの現実は非常に脆い。
その薄いベールの下には暗く深い闇があり、目を伏せたくなるようなもの達がうごめいている。いじめ、DV、不倫、ハラスメント、障害者差別、日韓問題、戦争の遺恨、身近な人の死
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

1.0

生み出したものには責任を取らなければならない。それがどれほど不可能そうなことであっても。

私は新劇場版自体存在が必要かどうか不明だと以前から主張しているが、今回の作品をみてもやはり新劇場版はなくて良
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野火(2014年製作の映画)

3.7

1回目は1人、2回目は父と観ました。

今や戦争は架空のもので実在感というものがまるでない。戦争の語られかたも誰かの言い伝えであったり、脳内でこしらえた想像もしくは理屈で導き出された意見であることばか
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インターステラー(2014年製作の映画)

2.9

まだ映画冒頭しか見てないので、そこまでの感想。

科学の素晴らしさを主人公に語らせるための設定が冷める。
なんか、無理やりじゃない?

続きをみてまたレビュー更新します。

立喰師列伝(2006年製作の映画)

3.7

面白くない、
けれど癖になる。
そんな味わいの作品でした。
好きです。

わたしにとって行き詰まった時に観る癒しの映画の一つです。

日本人の忘れもの フィリピンと中国の残留邦人(2020年製作の映画)

3.0

内容は非常に興味深く、勉強になります。
芸術作品としての映画を期待している人にとっては満足はしないと思いますが、この作品にそれは求めてはいけない感がありますね。
と、言いつつも内容的に多くの人に知って
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ホドロフスキーのサイコマジック(2019年製作の映画)

4.4

あえて語彙力少なめで言います。
彼はマジだぜ、マジもんだぜ。

生半可な気持ちで観ると火傷をします。
それはなぜかって?
人間ホドロフスキー、
彼は人生を変えることを使命とする魂の「戦士/アーティスト
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.2

おっかしいなぁ!
なんかみたことあるなぁ〜
ジャックみたいな境遇な人を!誰だろう。
こんなやばいやついたかなぁ??
.........
.........
ひょっとすると、私かもしれない...
考えて
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TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)(2016年製作の映画)

3.7

目終わって拍手をしました。
二郎は鮨の夢を見る、と合わせてご覧ください。

二郎は鮨の夢を見るでは組み合わせのプロ、この作品では素材のプロを垣間見れます。

ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

4.5

これはスルメ映画。
こういう作品こそ心の支えになる。
——
やっぱり面白くない、けれどためになる作品。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.9

ハッピーエンド?バッドエンド?
そんなものどうでもいい。
きっと、どっちでもないし、どちらでもある。
今、人生で、暗闇の中にいるすべての人におすすめする映画。
さぁ主人公と共に、
白夜の祭りへ出かけま
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.1

彼の凛々とした目に惹きつけられる。

芸術作品というよりも、テレビの特集の拡大版に感じた。ただ貴重な映像で、とても興味深い。

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

1.0

税金払ってきました。
フォースは感じられませんでした。
作品への愛が感じられない。こうやっとけばファンは喜ぶんだろってビジネス脳で考えてひっつけてるだけ。これでいいのか?
いいわけないだろ。


追伸
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.7

ものすごく硬くて絶望的に冷たい

共感と拒絶を繰り返しめまいを呼ぶ作品

私の中にはジョーカーがいる、
けれどもジョーカーの銃口の先にも私がいるだろう

ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

3.1

料理人はサイコパスが多い、とどこかで聞いたことがある。

この映画は、人を殺すことを生業にしているマフィアと料理人の話。
どちらも限られた時間で生き物の新鮮な死体(新鮮な肉)を処理する仕事という点で同
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