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シャイニングのたのレビュー・感想・評価

シャイニング(1980年製作の映画)
4.2
おっかしいなぁ!
なんかみたことあるなぁ〜
ジャックみたいな境遇な人を!誰だろう。
こんなやばいやついたかなぁ??
.........
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ひょっとすると、私かもしれない...
考えてみると途中まで映画を見ているのか「鏡」を覗いているのか分からなくなりそうでした(暴力を行使したりする前のジャックですからご安心を)。
なによりこのことこそ一番の恐怖で、監督もそんなことを考えて作ったように思えてなりません。
(気味が悪い音は流れるけど、いきなり大きな音がなったりした単純刺激的な恐怖シーンは比較的少ないと思いますので)
今コロナ下で世界に暗雲が立ち込めています。自粛が叫ばれ、人々は分断・隔離を余儀なくされている状況です。
コロナを抜きにしても、戦前戦後を経て裕福になった私たちはその物質的な豊かさと比例するように心は貧しくなったと言われます。失業者は増え、自殺者の数は減らず、鬱病などの精神疾患の人は数えきれません。
つまり世界は今この「オーバールックホテル」に覆われている、私たちは皆ジャックと言えるのではないでしょうか。

気を付けて!
237号室には決して近づかないように。

以下はこの映画が示す教訓です。
ダニー
→好奇心は良くも悪くも可能性の扉を開けます。悪魔の扉だって開けてしまいます。
ジャック
→遊びを忘れ過度な仕事の責任感に追い込まれると人は壊れます。ジャックになっている人は気をつけた方がいいです。
ウェンディ
→例えどんな状況になっても、外のつながりを助けとする限り助かります。
ホテル、または映画全体
→所謂「強者」とか言われる狂人(DV夫、白人至上主義者、パワハラ上司...etc)の狂った世界(システム、組織...etc)からは遠慮なく逃げた方がいいこと。
やばいと思ったら臆せず逃げましょう。
た