JTKの映画メモさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

JTKの映画メモ

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楢山節考(1958年製作の映画)

4.0

一部のフェリーニ作品の如く敢えてのオールセット撮影、及び歌舞伎の舞台様式や、シーンをなぞるような義太夫と長唄が、極めてユニークな映画的効果となっていた。
ストーリーは悲惨すぎて好みではないが、流石木下
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残菊物語(1939年製作の映画)

4.5

ダイナミック。
同時代で言うと、黒澤の男性的で明快なダイナミズムとは違った、繊細で静謐なダイナミズムと言うべきか。
半分くらい何言っとるかわからんかったが、映画は画で観せる、画で物語る、優れた映画のお
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野菊の如き君なりき(1955年製作の映画)

5.0

典型的ベタな悲恋物語が何でこうも沁み渡るのか。
木下恵介の凄まじい映画力。
映画ファンを自認しながら今まで観てなかったことを恥じたくらい、映画中の映画。生きてるうちに観れて良かった。
浦辺粂子の役柄や
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破れ太鼓(1949年製作の映画)

3.5

家父長人情コメディ。
オモロかった。
親父の手の動きはヒトラーのアレなんだな。キューブリックより早いがや。

喜びも悲しみも幾歳月(1957年製作の映画)

4.0

タイトル通りの名作。
昭和7年から32年までの灯台守夫婦の25年間を描く。
さすが木下恵介。2時間40分に過不足なく収まっていた。

秋日和 ニューデジタルリマスター(1960年製作の映画)

5.0

久しぶりの再鑑賞。
拍手。完璧。
何から何まで完全に小津安二郎の統制下にあって、観てて清々しく最高に心地良い。
世界での評価は「東京物語」の方が高いってのは客観的にわかるが、わしはこのくらい軽くてユー
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.5

西野七瀬目当てに鑑賞。
中条あやみ、堀田真由も含めて眼福以外に得るものなし。
それにしても中条あやみの顔の小ささには驚く。

お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.0

2回目鑑賞。
そうそう。このくらいの軽さが小津安二郎。そういった意味で、やはり「東京物語」は硬質で研ぎ澄まされた突出した傑作で、ある意味異質であり本質なんだな。
昨日「東京物語」を観たばかりなんで正直
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はじまりのみち(2013年製作の映画)

4.5

日本の宝、天才監督木下恵介の若き日の数日が丁寧に丁寧に綴られていた。敬意と誠意が伝わった。
諸々いい意味で凡庸だし、劇中20分位は木下恵介の名作ダイジェストが流れるので木下恵介のPR映画とも言えるが、
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東京物語 4Kデジタル修復版(1953年製作の映画)

5.0

「晩春」「麦秋」ときたら、これを観ないわけにはいかんわけで。
たぶん3回目の再鑑賞。
記憶力が極めつき悪くて得するのは、間を開けて観ると初めて観るみたいに新鮮な気分で観れること。
堤防で夫婦で座っとる
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スペースマン(2024年製作の映画)

3.0

微妙(苦笑)。
キャリー・マリガン可愛かったし、ま、いいか。
ラストのアレ見ると別に有人飛行じゃなくても目的達せれたんじゃないのか。ってことも含めて突っ込み所多いが、嫌いではなかった。

パレード(2024年製作の映画)

3.5

あの世とこの世のファンタジー。
設定もいいし役者陣もいいんだが、何か物足りない。
何だろ。

麦秋(1951年製作の映画)

4.5

久しぶりの再鑑賞。
昨日「晩春」を観たんで、こういった感想になるが、「晩春」で"本音"(というより本性か)を出しすぎたことを松竹のエライさんに諌められたと推測する。
小津安二郎といえども松竹の社員。会
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晩春 4Kデジタル修復版(1949年製作の映画)

4.5

久しぶりの再鑑賞。
前に観たのはいつか忘れたが、2度目で気付いたことがある。
以前はこの作品を、"婚期を逃した娘を嫁にやる父親の悲哀"を描いたものとして観てたが、わしも少し大人になったのか今回は全然様
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CODE 8/コード・エイト Part II(2024年製作の映画)

3.0

人型ロボットが犬型に変わったくらいで、特に新鮮味なし。
まあまあ。

戸田家の兄妹(1941年製作の映画)

4.5

ドラマ的には「東京物語」と並ぶ傑作かも。スタイル的にも既にほぼ完成、完成一歩手前な印象。

小津作品は晩年に至るに従っていい意味でスタイルの権化と化すが、この作品(1941年)は潔癖さ以前に小津の"本
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流れる(1956年製作の映画)

4.5

成瀬巳喜男作品の中にあっても、別段ドラマティックな展開があるわけでもなくかなり地味な方なんだが、何?この尋常じゃないジワリ具合。
何に、こうもジワるのか言葉にできないんだな、優れた映画になるほど。
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

3.0

後半のシャーロットの独りよがりな行いが無神経すぎて、脚本に難あり?と思った途端映画としてのリアリティが自分の中で失われてしまった。総じてなかなか雰囲気良かっただけに、ちと残念。

全然大丈夫(2007年製作の映画)

4.5

刺さった。 
緩い笑いもいちいち面白かった。
木村佳乃めちゃめちゃ可愛かった。
こんな不器用な人たちの毒にも薬にもならんハートウォームな映画がもっと増えればいいと思う。
死んだ人(蟹江敬三)や、犯罪者
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ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)

4.0

カウリスマキ作品は独特な色味とコントラストのカラーの方が好きだし、ラストまでは平均的なカウリスマキ作品かな、と観ていたが、ラストの曲でブワ〜〜〜っときた。やられたね。これが映画のマジック。一瞬で特別な>>続きを読む

黄色いロールス・ロイス(1964年製作の映画)

4.0

黄色いロールスロイスを巡る大人たちの恋愛オムニバス。
美男美女と風光明媚な風景で眼福。
この時代のテクニカラーの現実離れしたビビッドな色彩は見てるだけで夢心地。
アラン・ドロンの目はより青に。
シャー
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ハワイの若大将(1963年製作の映画)

3.0

どう観てもハワイのバカ大将。
高度経済成長期ならではの浮かれ気分が微笑ましい。
星由里子綺麗。
ズビズバァぱぱぱやぁ。

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.5

主演の女の子が妖精みたいで。
画も絵本みたいに綺麗で。
美と醜。
ちょっと暗喩がわかりすぎなとこがアレだったが、ブラックで不条理なお伽話としてなかなか良かったよ。

ドラキュラ'72(1972年製作の映画)

3.5

これは1作目に次いで面白かった。
1972年現代のロンドンに蘇ったドラキュラは宿敵ヴァン・ヘルシングの子孫ヘルシング教授と時空を超えた対決。
「ドラキュラ 血の味」とは打って変わって女の子はオッパイた
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ドラキュラ血の味(1970年製作の映画)

3.0

主演級の女性がブーちゃんで残念。
やはり美女じゃなきゃ血を吸われる意味がないでな。
まあまあかな。

インベージョン(2007年製作の映画)

2.5

ニコール・キッドマンはめちゃめちゃ綺麗だった。

ロックンロールミシン(2002年製作の映画)

2.5

青春の挫折。
挫折の理由が共感出来んというか、共有出来るようになされていないというか。
アパレル目指す10代ならともかく、いい大人にしては幼稚すぎるしな。
それ以外は全体なかなか良かったんで惜しい。
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アクロス・ザ・ユニバース(2007年製作の映画)

5.0

全編ビートルズナンバーによるミュージカル。
それだけでメートル爆上がり。
全曲カバーだからこそ際立ち、誰が歌おうがアレンジ変わろうが微塵も揺るがない楽曲の強靭さ素晴らしさ。
ビートルズ最高。
特に初期
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肖像(1948年製作の映画)

4.0

脚本黒澤明×監督木下恵介。
天才2人のコラボ、悪いはずがない。
まだ黒澤も若く晩年に見られる厭世的なそれではなく初期作品に多くあった性善説的で明快なヒューマニズムで貫かれたストーリー。
女性が主演だが
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呪いの館(1966年製作の映画)

3.5

こりゃ意外とクォリティ高かった。
ロケ撮影及びセットの美術や照明が雰囲気あってイタリア〜ン。色彩もGOOD。
少女と手毬のシーンはフェリーニの「世にも怪奇な物語」まんまだったが、こっちの方が先だでフェ
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悪魔の沼(1976年製作の映画)

3.0

おい!トビー・フーパー!

ワニなのかい⁈

カマなのかい⁈

どっちで死にたいんだい⁈

カマー!!

カルメン純情す(1952年製作の映画)

3.0

日本初の総天然色作品「カルメン故郷に帰る」の続編にしては、ヘンテコでシュールな輝きを放つミュージカル?コメディの怪作。
前編がカラーなのに続編モノクロ。
意味不明な画面の傾きよりも奇怪なのは三好栄子演
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冷血(1967年製作の映画)

4.0

原作も読んでいたが、当然カポーティの筆致による人物像の掘り下げ方の方が丹念で、冷血な犯罪者の薄寒い虚無や空虚がよく伝わってきた。
どうしても原作と比較してしまうが、映画もよく出来てた。

フランケンシュタインの逆襲(1957年製作の映画)

3.0

これまで観たハマーものよりB級感少なめで格調高さまで漂ってたのは何故だろう。
最初期なんで、まだハマーらしさ模索中だったんかね。
しかし、もう少し女性たちが若くないとな。
書いとるうちにウンコしたなっ
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