リンチ版と同時に鑑賞。ドキュメンタリーは基本アップしないんだけど、例外扱いで。
完成しなかったことで逆に伝説化しちゃった、ホドロフスキー監督の『DUNE』を巡るドキュメンタリー。
監督がとにかく面白>>続きを読む
ヴィルヌーヴ版『DUNE/砂の惑星 Part 1』公開時に予習を兼ねて観てみた。
ストーリーがサクサク進むので、TVドラマのダイジェスト版みたいだった。
それも道理で、リンチ監督にはファイナル・カッ>>続きを読む
こんな壮大なSF叙事詩を見せられてるのに、デューンワールドにどっぷり浸れない性格が淋しい。(一万年後の宇宙を人類が統治してるって時点で「いや、ないやろ」って思ってしまう現実派)
せめて単なる戦闘モノ>>続きを読む
何と言ったらいいのか…感情が整理できなくて、うまく文章にならない。ジョン・メイ自身にも変化が訪れようとした矢先だっただけに、まさかこんな結末とは…。
この世界にアルバムは数えきれないほどあっても、ジ>>続きを読む
余命わずかのジョンは息子マイケルの里親を探している。ストーリーに大きな起伏はなく、ジョンとマイケルの表情や、周囲の人々との会話が淡々と描かれている。
限りがあるからこそ、マイケルと過ごすささやかな日常>>続きを読む
劇場版2作目。登場人物みんなが幸せになるお約束の大団円、良き良き。観てる方も幸せな気持ちになれるしね。
ダウントン・アビーも大奥様バイオレットが天国に召されて、ひとつの時代が終わったって気がした。家>>続きを読む
不可能に絶望するより、どんなに小さな可能性でも希望を繋ぎ、懸命に生きたロビンとダイアナ。重度の身体障害者は病院から出られなかった時代、二人が果たした役割は大きく、コミカルな演出もあって楽しく鑑賞した。>>続きを読む
個人的な理由もあり、とても好きな作品だった。孤児院に捨てられたジェーンの愛と生き方に纏わる物語。原作はカズオ・イシグロ氏も絶賛したという小説。映画も文学性が色濃く漂う。
3つの時代を行き来するが、シー>>続きを読む
此岸と彼岸が交差する切ない幻想譚。
もう逢えないはずの両親との再会は、不思議とリアルが混在したシーンだった。お互いに心の内を話し、許し、愛してると伝え合う。過去の悔いが氷解する描写が静かに沁みる。>>続きを読む
1929〜1959年は世界恐慌、WW II、冷戦という激動の時代に当たる。
アメリカ、ドイツ、ソ連、日本の捻れた相関図を形作る歴史の不可思議さ。誰がサイコロを振り、誰が駒を進めたのか。
歴史にタラレ>>続きを読む
1920年代後半、サイレントからトーキーに変わるハリウッドで、映画と音楽に生きた人達の悲喜交々。もうひとつの『ラ・ラ・ランド』だけど、もっと苦い。
劇中のセリフ「映画は長く続き意味があること」「セット>>続きを読む
ブラピにアーロン・テイラー=ジョンソン出演で日本が舞台。そりゃ楽しみで映画館行くしかない。
新幹線がモデルといっても見慣れた風景とはかなり違った。ハリウッド演出のジャパンは日本人目線で見ると、似て非>>続きを読む
ロマンスありアクションありの楽しい冒険コメディ。
ブラピがカメオを超えた活躍っぷり。こーいう役を本当に楽しそうに演るブラピが愛しすぎるわ。
サンドラにしてもチャニングにしても、仕事としてはシリアスより>>続きを読む
スペースアクション超大作などという配給会社の宣伝を信じてはいけなかった。予告編もミスリードが甚だしい。
これは父親の失踪で感情を失ったロイが人間性を取り戻す物語だ。何度も受ける心理テストはカウンセリン>>続きを読む
タランティーノ監督が見せてくれた淡い夢みたいだった。こうだったら良いなって。あんな顔して(失礼)優しい人だ。
そう言えば、タランティーノ作品でこんなに“感情”を感じたことはなかった気がする。一番感じ>>続きを読む
なんだこれ〜笑笑ってなっちゃうヤツだった。コーエン兄弟らしいシニカルな笑い炸裂。
まあ、どいつもこいつも自業自得だからしゃーないけど、ジョージ・クルーニーの最低ぶりに笑った。
どの俳優も他作品では見>>続きを読む
19世紀の英国。女性に人権などなく、要求されるのは従順で貞淑な妻でいること、跡継ぎを産むこと。キャサリンは冷酷な舅から外出も止められ、まるで幽閉のような日々。
キリキリと締めつけていたコルセットを脱>>続きを読む
かなり原作に沿ったオーソドックスな映画化だった。原作を活かしたセリフも多く、作家性の強い文芸作品。
好みの作風だし名実ともに優れた役者も揃っているのに、途中からセリフの多さが苦痛だった。映画なんだか>>続きを読む
実際の事件ベース。
監督と脚本の盟友コンビはリアリティに徹したカメラワークで、加害者に変貌していく過程に仄暗い光を当てる。
印象に残ったシーンを思いつくままに。
ラジオが英国の銃乱射事件を伝えている>>続きを読む
監督カーゼル+脚本グラントの作品としては思いのほか見やすかった。
ネッド・ケリーと彼が率いるケリーギャングは19世紀に実在し、伝説化した義賊。
彼らが貧困の中で育つ少年時代は見応えがあった。イギリス>>続きを読む
監督ジャスティン・カーゼル+脚本ショーン・グラントの第1作。実際の事件に想を得て加害者側から再構築するという、後に『ニトラム』を生む原型が見える。
何よりも怖かったのは、有名俳優が誰一人いないことで>>続きを読む
笑った。もちろん爆笑じゃないけど。モンクがヤケクソで書いた小説はラグビーボールみたいに狙った方向には転がらない。思わぬ事態に頭を抱えるモンクと一緒に苦笑の連続。
一括りに「黒人は◯◯だ」って定義でき>>続きを読む
キャッチコピー「規格外のダークヒーロー爆誕」は煽りすぎだけど、リュック・ベッソン監督らしいダークなバイオレンス作品。
ただ、なんか物足りなかった。実はギャング一味に憎き兄がいた…なんて展開だったら、リ>>続きを読む
序盤は有りがちな法廷劇。ただ裁判が進むにつれ、死因や動機を解き明かす映画とは違った側面が見えてくる。
事故なのか自殺なのか、あるいは殺人なのか。
弁護士ヴァンサンの言葉通り、サンドラの「殺してない」>>続きを読む
ラメ衣装の太ったエンタメ歌手。自分が抱くエルヴィス・プレスリーはそんなイメージだった。
でも生涯を振り返ると、エルヴィスは間違いなくロックンローラーだ。
しかも「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も>>続きを読む
エディット・ピアフ。知っているのはその名前と、シャンソン歌手ということくらい。
だから本物のピアフがスクリーンにいるとしか思えなかった。それくらいマリオン・コティヤールの演技が凄い!
ピアフの人生は>>続きを読む
ジュディ・ガーランド出演作を観たことがないので検索してみたんだけど…。
ジュディを名乗る前の少女時代、いかにもハリウッド女優らしい20代、晩年の40代と、三つの時代の画像が繋がらない。別人のようだ。波>>続きを読む
『Tick, tick... BOOM!』を期に再鑑賞してみた。
ミュージカルが苦手なこともあって「夢を追う若者達の群像劇ってよくあるよね」くらいの記憶だったが、今回は物語や曲が誕生した背景を知ったこ>>続きを読む
ちょっと混乱したので整理。
本作は35歳で急逝した脚本家・作曲家のジョナサン・ラーソンの自伝的ミュージカル(生前は未発表、初公演2001年)を原作とした映画化作品。
大ヒット作『RENT』はジョナサン>>続きを読む
難解な作品だった。そもそも冒頭でチャットをしているのは誰と誰? ターを狼狽させた本、赤髪の女性、先住民シピボ族の歌と幾何学模様、廃墟のようなオルガの家、悲鳴、様々なノイズ。初見では半分しか理解できてい>>続きを読む
アメリカを代表する指揮者・作曲家レナード・バーンスタインと妻フェリシアの伝記映画。
終盤、タクトを振るブラッドリーの熱演は拍手喝采の感動シーンなのだろうと思いながら、最後までノレなかった。
今作は音>>続きを読む
ランティモス監督作『籠の中の乙女』を想起させるストーリー。
完全な世界である“家”に閉じ込めたいゴッドと父親、父親が主導する息子の女性経験、自我の目覚め、ヘンテコダンスまで、あちこちに共通する世界線が>>続きを読む
ナポレオンの生涯を1789年のアントワネット斬首から、セントヘレナで終えるまでをなぞっている。有名な戦争シーンを挟みつつ、作品を貫く妻ジョゼフィーヌへの執着愛。
リドリー・スコットは大好きな監督なの>>続きを読む
1920年代のオクラホマで起きたオセージ族連続殺人事件の映画化。白人がどれほど非白人を差別し悪どい所業をしたか、その一端が分かる。
絶対悪のキングと善のモリー、その間で右往左往するアーネスト。モリー>>続きを読む
公開時に観たかったけど見逃してしまった作品。ようやく鑑賞できたけど、2回観て2回とも最後のゼインの笑顔で泣いた。すぐには感想も書けなくて、ようやく文章にしている。
これは少年ゼインの闘いの物語だ。ゼ>>続きを読む
「乳児の取り違えが18年後に発覚、二つの家族はどうするのか?」粗すじはとても簡単なのに、この家族の背景は何千ページも要するほど超ややこしい。
なにしろ、イスラエル人とパレスチナ人なのだ。紀元前まで遡>>続きを読む