マルケス

ブレス しあわせの呼吸のマルケスのレビュー・感想・評価

ブレス しあわせの呼吸(2017年製作の映画)
3.5
不可能に絶望するより、どんなに小さな可能性でも希望を繋ぎ、懸命に生きたロビンとダイアナ。重度の身体障害者は病院から出られなかった時代、二人が果たした役割は大きく、コミカルな演出もあって楽しく鑑賞した。

ドイツの病院の描写はショックだった。まるで実験室か巨大な棺桶。患者は完全に人間扱いされていない。QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を尊重する現代に生きてて良かったとしみじみ。

ロビンへの愛を毅然とした行動力に替えるダイアナをクレア・フォイが好演してた。(同年公開『蜘蛛の巣を払う女』との振り幅に驚くし!)。
脚色もあるようだけどこの範囲なら無問題。スペイン旅行でアクシデントが起きた時、地元民が集まってお祭りみたいになるとこも楽しくて好き。
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