このレビューはネタバレを含みます
民衆も外食できる「レストラン」を初めて作った人のお話。
そんなうまくいかんだろうってツッコミどころもたくさんあるけど、まあ2時間に収めないとだし。
分かりやすくてハッピーエンドで面白かった。
何より画がいい…!
大自然の中のレストラン、外の光が淡く入る店内、粉が舞うキッチン。
フランス映画ってほんと画が綺麗だよなあ〜色合いもすごくいい。
ほんとに、光の入れ方がいいよねえ。
主人公ピエールの料理の思いとか、自分はどうしたいか、とかの気持ちがもう少し細かく描かれてたらよかったなと思うけど、
でもこういうシンプルでスカッとする映画は考えすぎなくて、楽しかった。
高く飛ぶから鳥は高貴な食べ物、地を歩く牛は普通、じゃがいもやトリュフのような地中の食べ物はお粗末な食べ物、
という、栄養やおいしさガン無視の独特の価値観がすごく面白かった。
時代によって価値は変わるなあ。
じゃがいもは豚の餌にされてたんだって。
そりゃデリシュ作ったら貴族おこですね。
でもデリシュ美味しそうだったなあ。
フランス革命前の貴族の描写で、貴族たちが人を馬鹿にしたり食べ物や人などを粗末に扱って笑って楽しんでるってよく見るので
あーこれね、となった。
あぐらかいてたらフランス革命起きちゃったんだなあ。
民衆と貴族が一緒の空間で食事なんてありえなかったんだなあ
それを打ち破ってくれたんだなあ
と、歴史を知り、先駆者に感謝。
最後に2人でパンこねこねいちゃいちゃしてるの微笑ましかった。
ハピハピ映画でした。