南部の貧しくても幸せな家族を撮っているようでいて、壊血病に罹った息子より自然と自由を優先するイカれた父親の一面を描く辺り、(深読みだろうけど)表面的な美しさや楽しさに人間のエゴだとか冷酷さを紛れ込ま…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
DVDを再生すると淀川さんの解説から始まる
淀川長治さんの世界クラシック名画100撰集(80)
淀川さんの解説で笑った。歯に衣を着せないというかなんというか…もう直球。ストレートだなあ。話半分だ…
ルノワールのアメリカ映画、『河』以外あまり面白いと思えない。それほど自由に動き回るわけでもなし、純アメリカ映画のダイナミズムがあるわけでもなし、ただイモい。嵐のあとの画と家畜が走り回る、特に豚のシー…
>>続きを読む綿畑の美しすぎる横移動に始まり、じいさんが倒れるのも(説話の起動)道端で野いちごを食べ始めるのも(楽隊のうさぎ)荷台に山ほど家具を積んで引っ越しするのも(トトロ)婆さんが意固地になって雨に打たれるの…
>>続きを読む平原にぽつんと立つ崩れかかった家や、逆光で黒一色になる前景の木々が絵になる。
心情風景かのような綿畑を舐めつつ、その下で寝転ぶ顔に投げかかった木漏れ日を収めるカメラワークはさすが印象派の血筋。
洪水…
新たに自分の土地を持ったアメリカ南部農家の波乱万丈の一年を描く。喜び、悲しみ、怒りと感情が忙しくなる。
本当にボロい納屋での生活から始まり、その納屋の暖炉の火=希望の光という図式が良い。
この時代の…
30年代のシェアクロッパーたちの西への動きを描いた時代モノといえば「怒りの葡萄」「タバコ・ロード」みたいな過酷な現実に打ちひしがれる家族のさめざめとしたストーリーテーリング、、、みたいな図式を壊す家…
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