mamiKO

LAMB/ラムのmamiKOのネタバレレビュー・内容・結末

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

初めに阿呆なことを言わせてもらうと、本当に羊ってすっごいメェメェ鳴くんですね。
冒頭シーンは羊のショーンの実写版、羊羊羊…メェェェ!メェェェ!!
そして絵本、リサとガスパールの実写版に出てくる新しいお友達は、羊人間のアダ…うん、絵本の二足歩行で洋服着てる動物実写化したらあぁなるよなぁ。

なんかすごいもの観ちゃいましたよ。
4人で鑑賞していましたが穏やかすぎる前半で2名脱落、アダが服着だした辺りからもう1名も笑い出しましたが、私は最後まで目は離せませんでしたよ。

だってどうします?もしあのお産に立ち会ったら。
体は羊じゃないから、直ぐに立ち上がれません。小屋に置いていったら死んでしまいます。
まぁ彼女が抱き去ったのは、そんな心配からでは無いですが…

顔と体逆だったらどうします?
顔が人で体が羊だったら…
抱きかかえることできますか?
そしてどうやら知能や心は人間の様です…
保健所に相談するしかないでしょうが、研究材料にされてしまうでしょうね、心が人な彼女に人権は与えられるのでしょうか…

最初私はアダの父親は夫だと思っていたんです、トレーラーで、泣いていたのは罪の意識かと。
違いましたが。
それにしても羊の鳴き声は、状況によってあんなにも感情的に聞こえるのですね。
子どもの窓の下、鳴き続ける母羊。
責めるように、懇願する様に鳴き続ける母羊。
妻は「私の子どもよ」と言わんばかりに追い払い、遂には射殺。事件です。
親は羊だから簡単に撃ち殺します。親の体も人間だったら出来たでしょうか。

だから最後は仕返しに合います。
体が人間の羊に夫は撃ち殺される。
「私の子どもだ」と言わんばかりに。
責められないですよ、同じことしたんですから。
可哀想なのはアダです。
アダと、筋肉隆々羊人間パパは、仲良くやっていけるのでしょうか。パパは服なんて着ていませんでしたね。

ところでなぜ犬は殺されなければならなかったのでしょう。
羊(じゃなくて山羊か)はキリスト教で悪魔に例えられる事があると聞いたことがあります。
そして犬は神の使い(God⇔Dog)って中学の時の英語の先生が言ってたけど、あれは先生の作り話だったのかな?とにかくあれ思い出しました。

答えとかないです。でも観終えて数日はあれこれ考えます。

貴方の心の隙間お埋めします…
でも自分の心の傷を癒すために、身勝手なことしてたら、心の傷で済まなくなるかも知れませんねぇ、メェェェ

どーーーーん!!
mamiKO

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