mamiKO

神は見返りを求めるのmamiKOのネタバレレビュー・内容・結末

神は見返りを求める(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2日で3回も観ちゃいましたよ。
好きですね。ムロツヨシと岸井ゆきのの演技対決!見応えあります。
前半と後半と変わり方!
出てくる人出てくる人、人間臭くて終始ニヤニヤ。リアル。
そして全くハッピーエンドじゃないのに、何故か暖かいものが胸に残った。
酷い話なんですよ。なのに、何故かね。
人間の体温的な感じのものに包まれたんですよ。

そこだけ切り取って何回も再生する
「…でも、ありがと」

お人好しで自業自得の末にキレて壊れたムロツヨシ。
岸井ゆきのは変わった、と言うより元々流されやすくて、更に自分の頭で考えなくなってから、流されて染まって、痛々しい。自己嫌悪も見え隠れしつつ、やっぱり強く出れず。最後も結局痛い目見る。
どちらも、自分と然程遠くない気がした。

ファミレスでムロツヨシがキレるシーン
「凄いねぇ!!」
最高でした。

柳俊太郎のあの感じも堪らない!
海辺の撮影シーン!
世の中で話しかけたくない人ランキング3位には入りますよ、1人、何か言いながら延々とおっきめな石を砂に投げつけては拾って繰り返してる人。
それをムロに、あの人早くどかして~!って、キレ気味に命令して、いや無理よ、怖すぎるよ、あれはいじめですよ。
「あのー、もう少し向こうでやって貰えませんかね」って!静かに交渉続けるムロ、泣ける。

クラブで次の企画で罠にかかるのをムロツヨシじゃなくて自分じゃだめかと岸井ゆきのが提案するも
「違うねぇ。」
「違いますよね。」
「違うねぇ、全然違うねぇ。それのどこが面白いか説明して?」
ってイラつくあのくだりも、良かったです。

そして忘れちゃいけない、若葉竜也!
今回最も世の中に多くいそうな、しっかりとやな奴、素晴らしく演じあげていました。

「マジでブチ切れかけましたもん」
mamiKO

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