炭酸煎餅

ひまわりの炭酸煎餅のレビュー・感想・評価

ひまわり(1970年製作の映画)
4.5
ウクライナ支援のチャリティ企画という事で劇場に掛かっていたので鑑賞しました。

お話の方は第2次大戦の頃、夫が前線に送られて行方不明となってしまったイタリアの新婚夫婦。妻(ソフィア・ローレン)は夫(マルチェロ・マストロヤンニ)の生存を信じて手がかりを求め続け、遂にはソヴィエトにまで行ってようやく本当に生きていた夫を見付け出すが、彼はあまりに過酷な戦場で生死を彷徨い、そこを救助して懸命に看病してくれた女性と結ばれて娘までも生まれていた。妻はあまりの衝撃に逃げるようにイタリアへ帰国するが……という、戦争に引き裂かれた夫婦の悲恋物。

あらすじだけだと今となっては王道も王道で「よくある物語」のようにも思えますが、名作とされる(むしろこのパターンを確立した?)だけあってシーン一つ一つが情緒にあふれ、悲哀に満ちた物語に胸を打たれる思いでした。

ヘンリー・マンシーニ作曲の哀愁の漂うテーマ曲も絶妙で、ムードを盛り上げています。
炭酸煎餅

炭酸煎餅