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アクアマン/失われた王国のmのネタバレレビュー・内容・結末

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

弟がゴキブリを喰らっていた。二度も。そして気に入っていた。アクアマン自身が「昆虫食推し」みたいで盛んに勧めていたけれど、グローバリストのスポンサーが介入してきたのかしら。まさかアメコミ映画を見て「昆虫食キャンペーン」に遭うとは思わなんだ。あと「SDGsとか脱炭素とか環境保護とか、なんかそういうのキャンペーン」も全力展開。プロパガンダ乙! やな世の中になったもんだ。

映画自体は冒頭のアクアマンのおさらいパートが終わって、南極みたいなところで博士が割れ目から氷の下に落ちて、すんごいアクション場面が延々になったあたりでたぶん5分か10分くらい寝てしまった。映画最初の大音量でガンガンかかる「ワイルドでいこう」から早くも乗れなかった私はすっかり脱落してしまったらしい。

あざとくて観客に媚びたCGと、観客の情緒なんてお構いなしの強引な音楽が怒涛のごとく押し寄せて、体も頭もマッチョマチョとした脳筋ばかりが大量に出てきてすべてが雑。大味。作ってる人も脳筋なのでしょう。

笑わせようというシーンやセリフが随所に挟まれていたけれど、それもすべてが笑えない。「ここ笑うところなんだろうな」というのはわかるんだけど、私は一度も笑えなかった。それどころか眉間にしわを寄せて見てしまった。ゴルゴみたいな眉間になったらどうしてくれるんだ。責任とれよ。

とにかくストーリーがないに等しい。いや、あるよ、そりゃ。ないわけないんだから。だけど「失われた海底王国」「兄弟の単純な確執」「復讐しようと思ったけど仲直りしちゃった」みたいな、深みも何もないストーリーでは大人が見るにはちと辛い。最後、なんか説教垂れてた気がしたけど、なんだったか忘れちゃった。

「でもアメコミ・ヒーロー自体が子供向けで、単純で馬鹿みたいなもんなんだから仕方ないんじゃん」とお思いの方がいたら、それは違うと言っておく。私はスーパーマンは大好きだし、バットマンもロボコップも好きなんだから。アメコミじゃないけど先月見たゴジラ-0.1なんて、非の打ちどころがほとんどない大傑作だと思って感動した。

荒唐無稽な娯楽作であっても、これらが大人の鑑賞に堪えてきたのには訳がある。しかしこのアクアマンには、その要素はひとつも見つけられなかった。

多くの人が、年末には見たことを忘れてしまう程度の作品でしょう。

あ、そうだ、一か所だけ笑えたとこあった。アクアマンが国連に加入してたとこ。あそこは失笑したわ。国連て。

ファンタジーとしてそれはないんじゃないの。結局、子供向け洗脳プロパガンダ映画なんでしょうね。出来は悪いけど。
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