とにかく大量の鳥が人を襲ってくる超有名パニック映画。35年ぶりくらいに鑑賞笑
主演のひとりロッド・テイラーはあの傑作『タイムマシン(1960)』で、超未来へ旅立ったジョージ役のお方。田舎の男前、って感じの俳優。
主演女優はヒッチコックが惚れこんで、えらく執着した無個性美人女優ティッピ・ヘドレン。今回改めて見直したら、あら、往時のいしだあゆみじゃん。アメリカのいしだあゆみだったんか。それからあのメラニー・グリフィスのお母さんだったと今回知った。
映画冒頭、新聞社の社長令嬢にしてお高く留まった自信満々のメラニーと、弁護士だか何だか知らないが、田舎のハンサムのくせにやけに男前ぶったミッチの恋の駆け引きみたいなのが延々と続くから、「け」とか思いながら見てたもんでメラニーが鳥に襲われたときは「ざまあw」とか思った。
だってさほど寒そうでもないのにミンクかなにかの毛皮を着てるんですよ! 嫌な女でしょう。つんとすまし顔で金髪なんですよ! わたしゃ地元で女教師をしていたアニーの方がサバサバしててタイプでしたよ。だいぶ未練がましい女でしたけども。
・・・と偏見に満ち満ちたことを書いてしまったが、中盤以降は鳥が大量に襲ってくるから、二人ともくだらない駆け引きごっこ、男前女前ごっこをしている余裕がなくなってきて、パニック映画として結構楽しめるようになる。
とはいえだいぶ素朴な合成だし、昔見た時より恐怖感も感じず。いい映画は技術がなくても時を超えて感動を与えるものなので、今作はイマイチな出来と言っていいと思う。映画史の重要作品として鑑賞するという態度が、今から見る人にとっては正解でしょう。
教訓として、夜中に鳥に襲われるミッチ達を見て、「そうだ人間は灯りがないと不安が増強されて余計にパニクってしまうだろうから、非常時用の照明器具を買おう」と思いついて、停電すると自動で点灯する照明器具を購入しました。