とりあえず今年イチの映画が決まりました。
ジャーナリズム映画の歴史を、確実に塗り替えたと思います。
それだけルーマニアの腐敗がひどいということですが、他人事ではないと強く感じます。
大事なのは、どのくらい真剣に解決しようという姿を見せるかですよね。
腐敗は、感染症のように目に見えないところで進むのですから、腐敗を止める力も目に見えない力でなければなりません。
日本でも総理が最近変わりました。
でも、この映画の保健相の真剣さを持って大臣を拝命した人が、果たして一人でも存在するか。
総裁選の茶番を、10分単位で開票を報じる日本のメディアを冷めた目で見ていました。
この国じゃ政治家もメディアも、緊急事態を我がこととして考えようとしないんだなって。
なぜもっとリスク高いことを報じようとしないんだろ。
小室圭さんのことなんて、どうでもいいわ。
テレビ討論で、政権側としてトロンタン記者を吊し上げようとする足組んだ男、言ってることは日本の橋下徹にそっくりでしたね…
詭弁を弄する人間は、やっぱり洋の東西は問わないんだなって。そういう人ほどメディア露出が多いのも。
(ブカレストの女市長は、杉田水脈がかぶるし…)
毅然とやり返すトロンタン記者は、ほんとうに立派です。
スポーツ紙の記者ですと?
あのルーマニアの保健相も、まだ33歳ですよ?これ、いまの現実の話です。
コロナ禍で延期になってるあいだに、海外で評価の高い本作が、大手の映画館で大々的に上映されないのは、なぜでしょうね。
(都内の上映館が、いま2館しかないのは、さすがに異常だと思います。全国でも8館だけ…うそだろ??)
ルーマニアよろしく、何か都合の悪いことでもあるのでしょうか。
そういえば、今月は衆議院選挙ですね。
是非みなさん、この映画をご覧になってみてください。千の言葉よりも雄弁です。
見終わったら、いまは目に見えていない答えが、心の内に握られているはずです。
自信をもって、おすすめ出来ます。
(わたしの感想は引用も書き換えも自由です。わたしにできる、あの保健相への、せめてもの手向けだと思っています。)