嫁ぎに行く娘の肖像画を描いてほしいと呼ばれて、海を渡ってきた女流画家。
モデルとなると娘は肖像画を拒むため、散歩相手として付き合いながら密かに描いていくことになるのだが…。
中世の女性同士のプラトニ…
東京国際映画祭にて。
やっときたかという感じ、期待と不安半々だったけど。
わたしの今年の東京国際映画祭最後の鑑賞、〆にふさわしいというか、やはり格が違う。
普遍的な愛の物語、始まりはつつまし…
東京国際映画祭にて観賞。
どのシーンも美しく絵画を観ているような映画。海の青さがとても綺麗で、登場人物のルックスが整いすぎていた。
全体的に静かで、ほとんどBGMは流れていなかったと思うのですが…
写真が発明される前、貴族たちは画家に筆を委ね自分の姿を後世に残した- 肖像画を描く、描かれるの関係性を通して生まれた確かな愛情、二人の視線から溢れ出る感情の波。ラストのエロイーズの表情が忘れられない…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
視線の映画
画家マリアンヌは仕事だから対象物をとことん観察する
あるきっかけでモデルの表情には出なかった内面を知るようになり
見つめるうちに惹かれあっていく
その過程が焦らずじっくり時間をかけて…
エロイーズがマリアンヌの中で永遠になる事を選んだことが分かる焚火のシーンが印象的。
今のエンパワーメントの時代のように現実を変える力を持たず、現実でより長く一緒にいる事より、記憶に留めることに注力…
いろんな人に勧められて、ずっと見たかったのになかなか日本公開されないので、我慢できず見てしまった。
私もエロイーズの肖像画描けそうなくらい(無理だけど)、マリアンヌと一緒に彼女を見つめてた気がする…
(c) Lilies Films.