ストーリーの構成自体は単純で、展開も非常にスピーディなためじっくりと難解なミステリーを楽しむよりは、サクッと面白いミステリーを観たいという人にはハマること間違いなしの作品だと思う。
また本作は一人の犯人、一人の被害者というステレオタイプなミステリー観を一掃し、よりリアルでより生々しく、ある意味より残酷なストーリーになっているため展開のスピード感に反して、観た後の満足感が凄い。
『007シリーズ』でジェームズボンドを演じたダニエル・クレイグと『アベンジャーズシリーズ』で長年キャプテン・アメリカを演じてきたクリス・エヴァンズが共演していることもあって二人の新たな俳優としての顔やストーリーにおける掛け合いが楽しめるのも最高だった。
また『スターウォーズ』好きの人にとってはある意味で印象深いであろうライアン・ジョンソンが監督している作品であり、もしEP8の一件で本作を敬遠しているのであれば是非勇気を出して見て欲しい。