ヒロタケ

警察再生のヒロタケのレビュー・感想・評価

警察再生(2017年製作の映画)
-
警察の汚職や、組織改革、黒人に対する発砲の問題、さらには人員不足など盛り込まれているテーマが多く(さらには「有毒な男性的な文化」まで)、焦点がぼやけているように思うが、デモ隊が叫ぶ「信頼はどこへ行った?信頼無しには関係は築けない」という言葉がこの映画の全てのように思える。
市民との率直な対話の場面に驚いた。アメリカはずいぶんすすんでいるなぁ、と思ったが、それでも警察に対するデモが頻発するんだから難しい。映画の中にも描かれているが、警察と黒人間の歴史があるからだ。

信頼とは、どちらか片方の責任でどうにかなるものではない。双方向の関係の間に生まれるものだ。そういう観点からみると、この映画はあまり満足いくのもではなく、ただ「警察は色々大変だなぁ」で終わる映画でしかない。
ヒロタケ

ヒロタケ