観終わったとき、体の半分が砂になって、気がついたら、夜の波に静かにさらわれていた、そんな気分です。
とても清々しい、得も言われない感じです。
あとには余計なものが削ぎ落ちた体が、ハリガネみたく残ってます。ジャコメッティみたい。
この作品は、これ以上は書けないですね。
水で書いた文字は、読めるうちに読んでおかないとダメですから。
いまは映画館の外の、誰もいない静かな原っぱで、寝転がりながら空見てます。
強いて言えばひとつだけ、
音楽…超スゲぇ。
これが、プロの仕事なんだと、思い知らされました。
文句なし、満点です。