あらなみ

シェイプ・オブ・ウォーターのあらなみのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

よくある異種愛のお話だ……。
そこに1962年というアメリカとソビエトの冷戦時代の背景も重ねつつなんでだいぶ生臭い仕上がりになってて、暴力とかいっぱい出てくるから見ててしんどかった。

声帯に異常があって声を発せない清掃員、イライザが、職場で捕獲された「神」と崇められる謎の水生生物と心を交わしていくんだけれど、イライザが手話の話者だからこそ、人語を発しない謎の生物との石の疎通にあまりにも適してて、なるほど! って思わず膝を叩いちゃったよね。

彼女の理解者であるゲイのジャイルズも、黒人のゼルダも、イライザが言ってることを理解したくて手話覚えたのかな? って思ったら泣くかと思った。
とくにゼルダはイライザについて基本、全肯定なのよ。
仲良くなったきっかけはなんだったんだろう。気になる。

謎の生物に指を落とされたストリックランドがすごいもう執着やばくて怖かったわー。
英語話者の人は、英語が使えない人をとことんバカにするって聞くけれど、多分彼に取っては言葉を発せない謎の生物とイライザに出し抜かれたことが耐え難かったんだろうなって思うと闇が深すぎる。

人が痛い目にあってるを見るのが苦手だから見ててマジでつらかった。
あらなみ

あらなみ