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チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話のundoのレビュー・感想・評価

4.0
挑むこととは、積み重ねること。

気分転換にスカッとできるようなのを観たくて鑑賞。結果、期待通りの作品で大満足でした。
この爽快感は『ピッチ・パーフェクト』なんかと同種のものだろう。余計なことを考えずにワハハと笑ってホロリと泣いて胸を熱くする。

あらすじと結末はタイトルに書いてあるから省くとして、サラリと感じたことを。

ストーリーはかなりシンプルなので、飽きさせないための工夫が感じられる。
コメディタッチのスポ根なのだけど、笑わせるシーンの間の取り方が絶妙。ツッコミどころのあるシーンで、観ている方が頭の中でツッコミを入れた直後に同じ感想がセリフで出てくる。これは実生活で思わずウケちゃう時の感覚と同じ。かなり計算されて作られている印象。

高校3年間を描くので、かなりテンポ良く話は進むし、チアは集団競技なので登場人物も多いから、一人ひとりの深いキャラクター描写までには至っていない。この辺りは広く浅く。誰か1人に感情移入するのは難しいかもしれない。
個人的には、熱血教師の掘り下げがもう少し欲しかったような。

この手の作品では、実際に高校生と同じ年代の役者を使うより、高校生に見える、少し年齢が上の世代を使うのがベストだと思っていて、その点でもほとんどが20代前半のキャストで良かったなと。在学中より卒業生の方が、高校生活のことを理解してると思うので。

こういう作品だから、当然踊れるキャスティングなのだけど、その点は違和感なくみんな踊れていたな、と。相当練習もしたのだろう。
クライマックスのフェッテはお見事!

憧れから始まり、
出会いがあって、別れがあって、
衝突して、励ましあって、反発して、
笑って、泣いて、
挫折しながらも諦めない、というまさに王道青春ムービー。

卒業し、やることは変わっても、目標に挑戦し続けたことの自信は一生続く。
思い出したあの時の気持ちを胸に、明日も行こう。
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