Solidarity

グリーンルームのSolidarityのネタバレレビュー・内容・結末

グリーンルーム(2015年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

R.I.P.ANTON YELCHIN

アントン・イェルチンは27歳という若さで2016年6月19日に不慮の事故で亡くなりました。

彼の魅力は大きな瞳にあります。彼の瞳はいつも私に訴えかけて来ます。慈愛に満ちた瞳はどんな役を演じても隠しようがありません。彼の本質は天使そのものだと思います。その特別な存在は亡くなった後も色褪せることなく残された映像の中で生き続けています。ANTONファンにとってはただそれだけが唯一の救いです。

『グリーンルーム』では彼のスキンヘッド姿を見ることが出来ます。何故スキンヘッドにならなくてはならなかったのでしょうか?それは殺害の危機から自分を守るためです。バンド仲間の3人は殺され生き残った自分と組織から離脱した女の二人だけでスキンヘッドの殺し屋達を倒しグリーンルームから脱出しました。仲間を殺された怒りから殺害を命じた組織のボスの居所を突き止め息の根を止めます。突然降りかかって来た理不尽な出来事にどう対応するか?アントン演ずるパットの冷静で緻密な行動には派手なアクション映画にはない魅力があります。新しいスタイルの映画とそれとマッチするアントンに出会えて本当に良かったと思いました。

大きな瞳と整った眉毛で演技する彼のスタイルは大人になっても何ら変わることはありませんでした。少しかすれ気味の声も子役時代から引き継がれていてこれが天賦の才というものなのでしょう。つまり彼は子役時代からすでに名優だったのです。

これまでの数々の名演に惜しみない拍手を心から送ります。

安らかに  アントン・イェルチン
Solidarity

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