Solidarity

クレイマー、クレイマーのSolidarityのネタバレレビュー・内容・結末

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

愛の真髄

自立するために母親は息子を家に置いて家を去る。
シングルファーザーとなった仕事一筋の父親は仕事と子育ての両立を余儀なくされ、重役を約束されていた会社から解雇されたがその代わり息子との絆を深めることができた。
自立を成し遂げた母親は息子を取り戻すために訴訟を起こし親権を勝ち取った。
父と息子がお別れする日のシーンは何度観ても涙が込み上げてくる。18ヶ月の間に育んできた父と子の深い愛の絆が描かれているからだ。
母親は息子を迎えに来たが息子を家に留め置くことにした。何故ならここが息子のお家だと気づいたからだ。
息子にそのことを告げるため一人エレベーターに乗った元妻に息子の父親は言う。「(君は)素敵だ」って。
愛の意味(限られた時間をどう使うか?)を知った二人の微笑みに明るい未来の予感を残しながらエレベーターの扉は静かに閉まる。そこで暗転。

感動の余韻を残すお手本のような終わり方(結末)にも感動させられる。それが名作中の名作たる所以でもある。
Solidarity

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