このレビューはネタバレを含みます
“ここには英仏40万の兵が...”
第2次世界大戦中ドイツ軍によってフランス北部の小さな町ダンケルクに追い込まれた英仏連合軍を救出した『ダイナモ作戦』。
陸・空・海の兵士達それぞれの傍らに居るような圧倒的な臨場感が素晴らしかったです。
イギリスの救出船に乗り込む際、連合軍であっても「フランス人はフランスの船に乗れ！」と怒号と小競り合い。
救出船の列にもドイツ軍の容赦ない空からの攻撃。
戦争映画にありがちの人体損傷系の画が無いので自分には見易かったのですが、
若い兵士が周りの同志を言じられなくなったり心理的な描写が印象的です。
砲弾ショックで精神を病んだ兵士が暴れ、故意ではないにしても結果的に救出船乗組員青年ジョージが悲しい結末を迎える事になります。
重傷を負ったジョージは「自分は落ちこぼれだから名誉な事で新聞に載って父親を喜ばせたい」とピーター（船長の息子）に語ります。
皮肉な事に『ジョージ・ミルズ17歳、ダンケルクの英雄』
という記事はジョージが亡くなってから新聞に載りました。
ジョージが死に至る原因を作った精神を病んだ兵士役はキリアン・マーフィー。憂いの瞳でピーターに「彼はどうなった？」と聞くのですがピーターは「お前のせいだ！」と殴りかかる事もなく「ああ、大丈夫だ」と言葉少なに返す。
ええ〜！と思ったのですが結局皆が戦争による被害者であってその場にいた誰かを責めても意味は無いという虚脱感をピーターから感じた次第です。
音楽は大作、名作を多く手掛けてきた『ハンス・ジマー』なるほど良いわけです。
…とマークした後に数時間後に“アレックス・ホルムズ監督”の『ダンケルク』の方に誤って投稿した事に気づきました💦💦そちらは削除いたしました❗️
いいねをしてくださった方々、お礼と共に大変失礼いたしました🙇🙇
