文藝春秋の創刊者でもある菊池寛の戯曲に『父帰る』がある事はご存知であろう。グザヴィエ•ドランの場合には、帰ってくるのは父ではなく次男であった。帰ってはきたが、結局また出て行ってしまう事において、両者…
>>続きを読む銀幕短評(#731)
「たかが世界の終わり」
2016年、フランス/カナダ。1時間39分。
総合評価 84点。
この映画を形容することは むずかしいですね。観てくださいというほかはない。…
このレビューはネタバレを含みます
傑作
はじめ、若い頃何か問題が起きて家を出た、家族と似たような性質を持たない繊細な芸術肌の次兄が、死ぬ間際に家族に伝えに行く物語、イージーな映画かと思った。
何がすごいって台詞の端々、小物類から…
ドランはやっぱり演出が上手い!!
ストーリーの内容はとてもシンプルだけど、家族関係をテーマにしているからこそ、感情の機微や複雑さを写し出す事が肝となっていて、俳優陣の圧倒的な演技力と、ドランが写し出…
この複雑で苦しい感情はやっぱりグザヴィエドランだな〜と思う
緊張感のある会話の中にも、時々家族を感じるところもあってより複雑な感情になる
他のドランの作品もそうだけど、音楽の歌詞もストーリーに沿…
劇場公開を逃してずっと観たくて、でも渋谷のツタヤではDVDレンタルが1年ぐらい準新作の棚にあってなんとなく旧作になるの待ってたらそのうち渋谷から離れてしまって結局借りずじまいだった。
でもいま観てよ…
©Shayne Laverdière, Sons of Manual