yanyさんの映画レビュー・感想・評価

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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.0

評価が真っ二つに割れているが、僕は映画としては評価できる気がした。
尺、伏線のタイミング、メタファー、視点のスイッチング、どれをとってもスムーズでバランスが取れていた。
論点は、これをなぜ映画にする必
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関心領域(2023年製作の映画)

3.0

久々に劇場で寝てしまった。
やってる事は面白いし、構図とかもかなり練られていて飽きないんだけど、所々あざといし、普通に家族の日常を切り取っだだけの話だから、メリハリがなく退屈。
一度は、体験としてはみ
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スウィート・シング(2020年製作の映画)

4.0

こんな可愛い映画あったらいいな〜と思える映画が、ここにあった。
ノリが軽くてPVみたいに内容のない映画ではあるんだけど、どのシーン切り取っても絶えずエモい。
尺も短いし、USインディーズの中のかなりの
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

5.0

最も自分にとって大切な映画に出会えた。
何かにビビっているから、視野が狭くなり、感情がコントロールできなくなる。
すぐそこに豊かな世界は広がっているし、受け入れ先立ってあるんだ。
アイデンティーティー
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

5.0

ドランはやっぱり演出が上手い!!
ストーリーの内容はとてもシンプルだけど、家族関係をテーマにしているからこそ、感情の機微や複雑さを写し出す事が肝となっていて、俳優陣の圧倒的な演技力と、ドランが写し出す
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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

3.0

映像表現はピカイチだし、あっと思わせるような瞬間も多々ある。
ただ、映画としては非常に淡白という印象で、詩的なセリフと映像美が少しこの映画のストーリーラインには、余分すぎた印象です。
いわゆる恋愛/サ
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.0

思っていた以上にアート性の高い作品で大満足。
硬派なキャスティングとは裏腹に、ストーリーのテンポ感が良く、映像も美しく、見やすかった。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

最も恐ろしい映画の一つ。
PART 1では、ストーリーの展開はなかったが、PART 2では、物語がかなり進んだ。
その内容というのは、イスラム教圏におけるジハード的な物で、人々の欲や信仰心、陰謀、集団
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.0

レオ様の最高傑作の一つ。
テンポの早さと、脚本の大衆性、ポップさも相まって、とても見やすい作品でした。

Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

3.5

男の惨めさを痛感する映画だった。
主人公の女性の目線から描かれているからこそ、それをより強く感じる。
こういう切り詰めた業界では、プライベートな関係がプラスに働く事は少ないと思う。

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.5

自分の"生"を感じるための、痛みが鈍化した未来。
我々は、何を求め、何で"生"を感じるのか。

今回、80歳になったクローネンバーグが提示したのが、フェティシズム沢山のディストピアライクな未来を舞台に
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.5

まあこれだけ色々と自ら主張するのが苦しい境遇だと、人生も辛いはず。
歌手として活動し、割と普段は喋る方だと思う主人公も、何か困難が降りかかっても、あまり反抗せず、語らない。
気にしすぎて、落ち込んでし
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

現状を変えてまでも、過去の真実を告発することは簡単ではない。
ましてや、権力や法の圧力がかかっている場合はもっと難しいはず。

この映画を見る前に、是非とも、ハーヴェイ・ワインシュタインの画像を見る事
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オール・ダート・ロード・テイスト・オブ・ソルト(2023年製作の映画)

3.5

ムーンライトと比べられてもおかしくないほど、画が綺麗だった。
この映画の長回しショットと、カットの間に関しては、本当に文句の付けようがない。
そこにプラスして、間接的、詩的とも言える、観客に"空気を読
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

鹿になった、バリー・コーガン。
不気味さを漂わせながら、半ば強引に、虎視眈々と、貴族に寄生し、力を堅持する。
ティーン映画/B級ホラー的な要素は割と強めだったが、絵作りとキャスティングで、それが硬派な
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

劇的な映画だったが、間違いなく人々に大きな勇気を与える事だろう。
ヨルゴス・ランティモスが提示する、"人間賛歌"。

無知で動物的とも言える、スタートから、人々の愛と醜態を享受し、我が道を行くヒロイン
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アレックス(2002年製作の映画)

4.0

#時はすべてを破壊する

不幸な事が自分に降りかかってから、初めて当事者としてそれを認識する。それまでの幸福な時間、誤った判断を見返しても、時は運命がまるで決められているかのように刻まれていく。

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