これは見やすくて好き。コーヒー好きには堪らないシーンが多い。
大寺さんの解説を聞くまで全然わからなかったが、コートジボワールの内戦が背景にあったらしい。(撮影はカメルーンで行われた。)
舞台はアフリカのある国で、コーヒー農園を経営するマリア(イザベルユペール演じる)が主人公。統治していたフランスがいなくなり、国内情勢は悪化していた。その影響で、マリアの農園の働き手も避難する為に去ってしまった。
マリアは農園に執着し、避難せずにコーヒーの収穫を続けていた。そんな中、反乱軍のリーダーであるボクサーを匿うことになる。同時に、ボクサーの噂を聞きつけて、農園に国軍が忍び寄る。。
武装している人だけでも色々なチームがあり、なかなか勢力図がイメージできなかった。そのおかげなのか、カオスな状態が段々と侵食していく様子が味わえた。
マリアは白人でフランス生まれだけど、この農園と心中するつもりになっていて、息子はアフリカ生まれだけど白人のため馴染めずにいる。
戦争の詳細はわからないが、こういった帰属意識の問題が少なからず動機に絡んでいるんじゃないかなと感じた。
収穫後のコーヒーチェリーが、水洗、脱穀、乾燥、脱殻されるまでの過程をさらっと描いていて、コーヒー好きには刺さるはず!